dSCHOOL「わかりやすい草加煎餅ー素材編 」レポート

さわかな秋風が吹く10/14(日)に、草加せんべいのd SCHOOL 第二弾となる『素材編』が開催されました。
今回も講師には山香煎餅本舗の河野さんにお願いし、前回のd SCHOOLより一歩踏み込んで草加せんべいに使用されている素材について学びながら実際にせんべい焼きを体験して頂きました。

せんべいと一口に言っても全国にはいろいろな素材を使用して作られたせんべいがあります。焼いたもの揚げたもの醤油や塩、味や食感もいろいろです。
今回、草加せんべいの他にも南部せんべいや鉱泉せんべい、いかせんべい、おかき(げんこつ)、栗せんべいなど日本の正統派のせんべいをご用意しました。

まず、講師の河野さんからみんなの好きなお菓子はなに?と質問がありました。
参加した子供達からラムネ! グミ! という声が聞こえてきました。
おやつにせんべい、という時代もひと昔前。ですが、シンプルな原料で作られているおせんべいこそお子様のおやつや保存食に最適なのでこれを機会にせんべいをもっと身近なものに感じていただきたいと思います。

さて、せんべいの原料のお話の前に問題! 食べてみた感じで素材を当ててみよう! とクイズの時間です。
ご用意したいろいろなせんべい。それぞれ原料がうるち米、もち米、小麦粉、澱粉、微塵粉と違いがあります。
皆さんにいろいろなせんべいを試食してもらい想像でどのせんべいがどの原料か考えてもらいました。
皆さんあーでもないこーでもないとせんべいを頬張りながら一生懸命に考えます。

せんべいのカードを並べ終えたところで答えあわせです。皆さん答えを聞きながら実際にお米や小麦粉などの原料を実際に見ながらときには触ったりしていました。
お米は食べられる状態になる前の稲穂の状態から籾殻を取り玄米に、そこから白米にと自分の手でやってみます。?

特に黒米はじっくりと見た事がなかったようで興味深々。実は今回用意した黒米はもち米の仲間で玄米のように種皮で覆われいて、黒く見えている部分は種皮の部分なんだそう。皮を剥くと白くなるんです。栽培は白いお米と一緒には栽培出来ず、一度黒米を作った畑では白米は作れなくなってしまうと河野さんが教えてくださいました。

山香煎餅本舗さんではせんべいに浸けるタレもとてもシンプルでお出汁の味も試飲していただきました。とても贅沢なせんべいの原料を踏まえて次はいよいよせんべい焼き体験です!
今回はとても開放感のあるD&DEPARTMENT SAITAMA dy PUBLIC DINER がある屋上テラスでせんべい焼きをしていただきました。
使用したのはなんとバーベキューコンロ。うるち米を使ってできているせんべいの生地を乗せて焼いていきます。子供達も大人達もみんな笑顔でせんべい焼きを楽しんでいました。みるみるうちにこんがり焼けていくせんべい、最後に出汁の効いた醤油ダレを塗って出来上がり! 焼きたてのせんべいは香ばしい香りでサクサクと音を立ててとても美味しそうです。

その頃、1階のPUBLIC DINNER では特製ミニランチの用意が出来ていました。

ミニランチでご用意したのは山香煎餅本舗さんのおこげ煎餅を使った2種類の煎餅ピザ。ポテトコロッケは衣にせんべいの粉末を。具にはせんべいに使用しているお出汁を使った今回だけのオリジナルです。お茶にはせんべいに良く合う狭山茶をご用意いたしました。
そのまま気持ちの良い屋上で河野さんを囲んで和やかな雰囲気でランチタイムです。

河野さんを中心に草加せんべいの庭のお話や河野さんのお子様のお話など気さくに話されていました。お料理の担当者からメニューの説明があった時は、作り方などの質問もありせんべいが食事になるんだと、新たなせんべいの魅力を感じていただけました。

今回せんべいの素材編として学び、せんべいにはみじかな素材が使われていて、手をかけながらもシンプルに作り、おいしさの秘密は素材の良さそのものなんだと言うことがわかりました。
埼玉県草加市にある『草加せんべいの庭』はガーデンカフェを併設しせんべい焼き体験や職人による実演、そのほかイベントなどもあり楽しめる施設です。

イベントの情報は山香煎餅本舗のホームページをご確認ください。