29 d hotel  仕事ができる環境であること

いよいよ長坂常さん、スキーマのみなさんにより詳細の検討が始まり、トイレの考え方や窓について、寝室についてなど、大きなエリアひとつひとつのコンセプトを話し合い、そこから詳細なものが見えてきました。今日からそうしたひとつひとつを(忘れないように)連載形式でバラバラとですが書いていきたいと思います。(書けないこともありますが・・・・汗)

{仕事ができる環境であること}dのホテルのコンセプトのひとつに、「旅をしながら働く」というのがあります。世の中もここ10年くらいで随分、働く環境や考え方、インフラ的なハードに関することなど、変わってきました。d hotelのなかには必ず「d news」という名前の「店舗付き宿泊室」があり、ホテル側が企画しご招待する様々な作家によるものや、地元の方々による企画など、泊まることを前提とした巡業型スタイルがあります。また、dチェジュ島店には14部屋(仮)の宿泊室がありますが、全てにデスクワークを想定した仕様になっています。そういう意味では「くつろぐ」ことに関しての考え方が一般的ホテルと違うかもしれません。そう考えるとリゾートホテルよりも、ビジネスホテルに近いかもしれません。
簡単に言うと机と椅子をソファよりも重要視しています。これは今後、増えていくd hotel、d newsに関しても全てこの考えでwi-fiはもちろん、簡単なプリンター、筆記具や文具、ケーブル、デスクライトなど、仕事モードです。そこに新しいd的な居心地を盛り込んで行く考えです。「のんびり」と「緊張」が同居している感じをいちいち、意識して行こうと思っています。仕事中に飲むコーヒーやお茶、ポットなどもやや大きめ、多め。目指すは、旅をしながら小説を書くとか、なにかその土地のもので新しい作品をつくる、とか。また、全国のd hotelを巡りながら、映画のコンテを仕上げるとか、演劇のシナリオの構想を練るとかです。会議に使える(とは言っても、会議室のようなものは作りたくありませんが)スペースもつくります。ACE HOTELがクリエイターの交流場所なら、d hotelは「創作するホテル」。5年前に作った沖縄の自分の部屋や、鹿児島の石原荘のような、リラックスとクリエイションが同居していくことを目指しています。