dの活動報告|2022.4

その土地に長く続くことをみんなで共有し、活用し、未来につなげる。

私たちは「ロングライフデザイン」を合言葉に、長く続いていることやものの価値を学び伝える《セールス&コミュニケーション》、長く続いていることやものを研究・発信する《リサーチ&アーカイブ》、継続性やその土地の個性づくりを開発・支援する《ロングライフクリエイション》の3つを柱に、健やかなものづくりと、そこに大切な意識を広める活動に取り組んでいます。2022年4月までに取り組んだ活動の一部をご紹介します。


 
セールス&コミュニケーション
北海道|USED買取・再販売
USEDチェアの大量買取がありました。

先日北海道店では飲食店で使われていたカリモク60 Kチェアなど、まとまった数の買取がありました。手放された椅子は綺麗な状態のものが多く、大切に使われていたのがわかります。汚れなどは私たちスタッフがクリーニングし、次の使い手へつなげる橋渡し。多くの椅子はすでに第二の場所へ旅立って行きました。(高野知子/D&DEPARTMENT HOKKAIDO by 3KG)


 
セールス&コミュニケーション
埼玉|dSCHOOL「わかりやすい新電力」
本質的な価値である「電気」について学びました。

秩父市の電力会社「秩父新電力会社」の滝澤隆志さんを講師にお招きしてのd SCHOOLを開催。電力の基礎知識、電気を取り巻く環境や、価格設定の仕組み、再生エネルギーについて学び、エネルギーの地産地消が、地域経済の活性化や地域課題の解決につながることを知ることができました。今後、たくさんの埼玉県の方に、地元の電気を使ってもらえるよう埼玉店でも活動を進めていきます。(尾崎なつ江/D&DEPARTMENT SAITAMA)

d SCHOOL「わかりやすい新電力」
日時:2022年3月24日(木)19:30~20:30


 
リサーチ&アーカイブ
東京|「渋谷定食」
渋谷ヒカリエ開業10周年記念「渋谷定食」の提供が始まりました。

2012年4月26日渋谷ヒカリエ開業とともに、d47MUSEUM/d47design travel store/d47食堂が始動。「東急文化会館」跡地の、ここCreative Space 8/(渋谷ヒカリエ8階)で活動するメンバーには、渋谷らしい新しい発見に出会うことができる場所である使命がある。10年の節目に、d47食堂に課せられた課題は「渋谷定食」開発。過去から受け継がれる文化が詰まった、今の渋谷定食ができました。(渡辺美穂/d47食堂)

「渋谷定食」はじまります


 
セールス&コミュニケーション
東京|「47winetourism -47都道府県の自然・人間・文化を味わう旅- 」関連企画 47wine bottle origin「TAKARA KINOSHITA Glass Exhibition」
廃棄されるはずだった空き瓶から、生まれ変わったガラス作品

ガラス作家・木下宝さんによる、使い終わった瓶を溶かし切らずに熱を加え、新たなものに変えていく作品「bottle origin」。d47 MUSEUMの展覧会「47winetourism」に出展する、各地のワイナリーから集めたワインボトルが、デキャンタやグラス、照明などへと生まれ変わりました。ガラス作品から垣間見える、ワインのつくり手や産地に思いを馳せながら、展覧会と併せてお楽しみいただきました。(菅沼祥平/d47 design travel store)

TAKARA KINOSHITA Glass Exhibition「47wine bottle origin」
会期:2022年3月24日(木)~5月8日(日)


 
セールス&コミュニケーション
東京|d SCHOOL「わかりやすい名作椅子 - 坂本茂さんに聞くYチェアの魅力 - 」
「Yチェア」が名作椅子と呼ばれ続ける所以を、実演を通して学びました。

東京店の特集企画「暮らしを豊かにする選択」展の関連企画として、20年以上の張り替え経験を持つ、まさに日本のレジェンド的存在の「sim design」坂本茂さんをお招きし、トークイベントと約1時間にわたる張り替え実演を行なっていただきました。長く続いているものには必ず理由があり、長く使えるように修理してくれる人が必ずいる。これからもYチェアから学んだことを多くの人にお伝えしていきます。(平田鈴乃/D&DEPARTMENT TOKYO)

使い込むことで魅力が増していくYチェアに学ぶ「暮らしを豊かにする選択」展
会期:2022年3月19日(土)~5月8日(日)12:00~18:00 土日祝のみ営業

d SCHOOL「わかりやすい名作椅子 - 坂本茂さんに聞くYチェアの魅力 - 」
日時:2022年4月9日(土)13:30~15:30


 
ロングライフクリエイション
富山|「出張発酵デパートメント 日本の発酵食文化」に合わせたスペシャルメニュー
富山県の発酵調味料を味わえる一皿を考案しました。

2022年秋、福井で開催される「Fermentation Tourism Hokuriku~発酵から辿る北陸、海の道」。富山店のショップでは、北陸の発酵文化を盛り上げていくため、2月に「発酵」特集を開催しました。ダイニングでは、県内の多種多様な発酵食品を使い、発酵の良さを感じられる一皿に仕上げた「県産豚肩ロース肉の酒粕味噌漬け 発酵デリ添え」を提供しました。(田中陽子/D&DEPARTMENT TOYAMA)

→ Instagram|@d_d_toyama


 
リサーチ&アーカイブ
三重|その土地に根づく酒米から紐解く日本酒造り
「元坂酒造」の米作りについて勉強会に行ってきました。

三重県多気郡大台町にある元坂酒造は1805年創業。日常に寄り添った飲み飽きしない酒造りを行なっています。「米を育てる」という、日本における稲作の歴史の上に日本酒造りか?成り立っているということを考え、日本最古の酒米「伊勢錦」の復活栽培も行なっている元坂酒造。米作りの流れやどんな作業があるのか、お話を聞いてきました。2022年、三重店では、田植えや稲刈りの手伝いをさせていただき、はるか昔からこの土地に根づく酒米「伊勢錦」から日本酒ができるまでの1年を紹介します。(清水友麻/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

→ Instagram|@d_d_mie


 
セールス&コミュニケーション
三重|NIPPON VISON MARKET「三重 伊勢志摩のヤシマ真珠」
唯一の未来へとつづく宝石を継続していく活動を伝える展示販売会を行いました。

YASHIMA真珠の5代目となる山本行太さんは真珠を「唯一の未来へとつづく宝石」と例え、伝統だけではない幅広い視点からこれからの真珠を伝えていくことに注力されています。セミオーダー会の中では、単にオーダーを行うだけでなく山本さんから真珠養殖業者の高齢化や海外産の普及による産業の縮小などのリアルな問題点もオーダーされる方、一人ひとりへ伝えていく時間を設け、真珠養殖が健やかに続いていく未来への発信活動を行いました。今後も商品を購入することだけではなく産業を伝えていくことを目的に活動を続けていきます。(高田弘介/D&DEPARTMENT MIE by VISON)

NIPPON VISON MARKET「三重 伊勢志摩のヤシマ真珠」
会期:2022年3月3日(木)~5月10日(火)10:00~18:00 / 最終日は16:00まで


 
ロングライフクリエイション
京都|京都店の月替わり定食取材
「山田製油」定食ができるまで

d食堂京都では、京都の生産者や旬を紹介する定食やスイーツを月替りで提供しています。今回、食堂スタッフが次の定食開発のために訪れたのは、1934年創業「世のため、人のため」との想いで、ごまかしなしのごま油、胡麻製品を作る「株式会社山田製油」(京都市西京区)。抽出工程の見学に始まり、作り手の皆さんの話を伺い、真っ当に作るためにかける「ひと手間」の重みを皆で体感して「京都山田のへんこ(がんこ)一番絞りごま油」と謳う山田製油製品を、おいしく食べて知ってもらえるよう6月3日(金)からの提供に向けて試作を重ねています。(内田幸映/D&DEPARTMENT KYOTO)

→ Instagram|@d_d_kyoto


 
セールス&コミュニケーション
京都|南條工房のもののまわり
佐波理おりんについて、南條工房の活動を通じ紹介します

南條工房は、佐波理専門の鳴物神仏具を制作している国内でも数少ない?房です。住居環境や宗教観とともに仏壇の様相も変化している中、もっと身近に佐波理おりんの音色を楽しんでほしいという想いから、2019年に佐波理製の小さなおりん「LinNe」が生まれました。南條工房の活動を通じ、産業としての歴史や、南條工房が守り続ける技術、佐波理おりんならではの音色をご紹介しました。(下野文歌/D&DEPARTMENT KYOTO)

南條工房のもののまわり
会期:2022年4月22日(金)~5月30日(月)11:00~18:00 / 最終日は17:00まで

わかりやすいおりん
日時:2022年5月15日(日)8:45~10:00
参加費:3,000円(d食堂京都の朝粥付き、税込) 定員:10名


 
セールス&コミュニケーション
富山|FUTAGAMIのもののまわり
鋳物産業の新しい未来を切り開いたFUTAGAMIのものづくりをギャラリーで紹介しました。

江戸時代より続く仏具の産地・富山県高岡市。1987年、高岡で仏具を手がける鋳物メーカーとして創業した「二上」は、仏具の需要が減る中、鋳物の技術を生かした生活道具ブランド「FUTAGAMI」を手工業デザイナーの大治将典氏と共に立ち上げました。展覧会では、産地の新しい一歩を切り開いた「FUTAGAMI」が生まれた背景や技術、人々をご紹介します。期間中は、「FUTAGAMI」の全商品を販売。建築金物ブランドの「MATUREWARE」の受注も承ります。(進藤仁美/D&DEPARTMENT TOYAMA)

FUTAGAMIのもののまわり
会期:2022年4月21日(木)~6月12日(日)10:00~19:00


 
セールス&コミュニケーション
沖縄|NIPPON VISION MARKET「沖縄 MADE IN OCCUPIED JAPAN」
ファッションを通じて沖縄の歴史と文化を伝える「LEQUIO」のものづくりをご紹介しました。

「LEQUIO」が手がける「MADE IN OCCUPIED JAPAN」シリーズ。戦後、アメリカの統治下に置かれていた沖縄の歴史を伝えるため、米軍で実際に使われていたテントやモスキートシャツなどを解体、再構築してバッグやウエアの製作をしています。藍染めは、琉球藍を東村の畑から、開拓から生育、発酵と全ての過程を一貫して行うというこだわりも。進化し続ける「LEQUIO」のものづくりをこれからも学び、紹介していきます。(島袋みのり/D&DEPARTMENT OKINAWA)

NIPPON VISION MARKET「MADE IN OCCUPIED JAPAN」
会期:2022年3月30日(水)~4月25日(月)
MEDICAL SMOCK FROM LIFESTOCK


 
セールス&コミュニケーション
韓国|作り手「ウォンイル鍛冶屋」見学
JEJUのロングライフデザインを探しに - JEJUの伝統包丁「ホホカル」 -

d jeju店から車で10分程離れている位置に「済州民俗五日市場」と言われる済州の衣食住を感じられる市場があります。そこで1957年から2代目で鍛冶屋を営んでいる李承泰(イ・スンテ)名人は、刀と鎌を手作業で続き、「ウォンイル鍛冶屋」を守っています。彼が作り出す「ホホカル」は数百回のハンマーで鉄にある不純物を取り出し、強度を高めて刃が強く、ひびが入らないので長く使えます。「流行に関わらず、努力するほど正直である」という彼の思いのように、済州の鍛冶屋文化を悩み続けていく予定です。(ユウ・ビョルナ/D&DEPARTMENT JEJU by ARARIO)

→ Instagram|@d_d_jeju