d SCHOOL「 ちいさなdができるまで」レポート

8月20日(月)に埼玉店オープン後、初となるd SCHOOLを開催いたしました。

ナガオカケンメイを講師に迎え「ロングライフデザイン」「D&DEPARTMENT」について学びました。新たな埼玉店を取り組むにあたり、まず自分たちが何を学びたいか?と問いたときに、真っ先に「原点から学んで、みんなでD&DEPARTMENTについて学ぼう!」となったのです。そして、同時にたくさんのお客様にもお伝えしたい&一緒に学ぶ会として初回にふさわしいテーマでした。

第1部では、ナガオカに「D&DEPARTMENT」「ロングライフデザイン」についてお話を聞きました。60名を超える多くのご来場の客席からは社内関係者も多数参加しており、改めてロングライフデザインがどのように生まれ育っていったのか、についてナガオカの生の声を聴けるまたとないチャンスに会場は熱気に埋め尽くされました。

ナガオカが、「ロングライフデザイン」をテーマとして始めた「D&DEPARTMENT」生活者が使い続けたモノは、時間が証明したものであり良いデザインである、とのこと。「新しく正しく、健やかなデザインをつくる前に、すでに生まれたものを集めて学ぼう。」そして、その時ナガオカが定めたロングライフデザインの10箇条は、D&DEPARTENTの活動のベースにもなっているということを理解することができました。

当初、ナガオカが古物商を取得し、物を集め、修行のように目利きをしていた時期に出会ったカリモクの椅子。この椅子から日本のデザインの原点をもう一度見直そうとブランドの原点回帰をしながら、さらに新しい価値を生み出す活動が始まり、その後のロクマルビジョンを生み出すきっかけになります。

活動はさらに発展し、メーカーに眠った布を再生させるLIFESTOCK BAGやGマークの中古品を集めたUSED G、さらにお店も自分らしくdらしさを出すためにスタートしたリサイクルバック、年間3億枚破棄されている服を再活用するために染め直しを行うRE WARE、そして、47都道府県から集めた日本の伝統工芸がテーマの物産展。この展示を通し「日本には47都道府県分の個性がある」ということに気づき、現在のトラベル誌のベースとなりました。各都市にある「個性」や「らしさ」を発掘し、広げるための拠点としてのD&DEPARTMENTを各都市に作っていくことになります。東京の模倣ではなく、その土地らしい、その土地の発掘の拠点になるように、との想いがあります。

各地のD&DEPARTMENTでは、それぞれの地方の“らしさ”を生かしての活動が発信されています。埼玉店も地元の人達と一緒に埼玉らしさを発信する活動を進め、人をつなげ、そのご縁をより強め、埼玉を盛り上げていきます!

ナガオカのロングライフをテーマにしたデザイン活動は、一つ一つが有機的につながり発展していることがよく理解できました。その上で私たちができること、改めて考えるきっかけとなったのは言うまでもありません。

第2部では、「ちいさなd」埼玉店ができるまでの経緯をナガオカと一緒にたどりつつ、これからの埼玉店の可能性を探っていきました。まずは、トラベル誌埼玉号の発刊前に行われたワークショップ。川口市のsenkiyaさんに熱き埼玉の有志が集まり、埼玉の地元の人間による情報交換会が実施されました。あとに、senkiyaさんはトラベル誌のdマークとして選ばれています。?

そして、無事にd design travel 埼玉号が発刊。発刊パーティは、現在の埼玉店のあるパブリックダイナーで開催されました。この時もたくさんの参加者にご来場いただきました!この時、ナガオカはこの場所に「埼玉店」ができるとは想像していなかったそうです。とても不思議なご縁でした。

埼玉号を発刊後、熊谷市観光協会の主催でなんと熊谷市のワークショップ号が発刊されました。選ばれし市民ライターの皆さんが、d design travelの編集部の指導のもと、熊谷を再発見した素敵な取り組みでした。ワークショップ号はなんと熊谷市に全戸配布され、市民全体で熊谷らしさに触れるよい機会となったことでしょう。

そして、その同月25日に、D&DEPARTMENT SAITAMAがパブリックダイナーのテラスにオープン。2坪の広さに込められた想い。ロングライフデザインの意志を引き継いで何をしていくか?過去を未来につなげる、人と人をつないでいく、そして根付いていく活動が期待された埼玉店。私たちも身が引き締まります。

現在すでに始まっている埼玉店の活動の一環として、当オーナー加賀崎が取り組む、埼玉県内63市町村のキーマン探しの旅。そして9月23日に開催されるGREATER ORGANIC FES2018 など、今後の埼玉店の活動の軸となる発表もありました。

会の最後のナガオカへの質問タイム、「自分アピールとしての時間としても使ってね。」とのナガオカの呼びかけにご来場の皆さんからは、ご自身の取り組みに関してもお話が飛び交いました。会の終了には、ナガオカが紹介した書籍の販売会が行われ、サインももらえるという特典にお客様も満足の様子でした。埼玉店を拠点にして、埼玉に根付く活動を、たくさんの人とチャレンジしていきます!乞うご期待!