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おいしい保存を考える
せっかく作った料理や食材を、保存に失敗して傷ませた経験がある人は少なくないはずです。料理や食材を美味しく保存するために、保存容器の素材の特徴や、保存する前の準備やポイントなどを紹介します。
1. 保存に適した容器を選ぶ
料理や食材、使用頻度に合わせ容器を使い分けることで、味を損ねず衛生的に保存ができ効率よく使うこともできます。どのような容器がどんな保存に適しているのか、2つの素材を中心に紹介します。
ガラス製
・チャーミークリアー
・取手付密封びん
塩や酸に強く、耐熱のものは煮沸消毒もでき長期保存に向いています。また、透明で中身の確認ができ漬け置きにも便利。電子レンジ対応のものも多く普段から使いやすい素材です。
果実酒など漬け置きの保存に便利な密封びん。広口仕様で使いやすく、発酵による脱気もできる。
¥1,500~

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スタッキング可能で、透明蓋なので引き出し収納に便利。耐熱性ではないので調味料や乾物の保存が良い。
¥500~

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密閉性はあまりないので普段からよく使うものの保管に便利。耐熱性なので調理でも使いやすい。
¥3,300~

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万能壺やシャーレ、試薬瓶などの医療の道具も調味料の保存に便利です。万能壺は蓋が開きやすく、よく使う調味料を入れておけば調理の時におすすめです。
ホーロー製
・ホーロー容器
ガラスと同じく、塩や酸に強いので長期保存に向いています。また冷凍もでき、そのまま直火で温めることもできます。冷却性も高く、保存前の状態にできるだけ近い形で保存が出来るのも特徴。
味噌やぬか漬けなど、香りの強い物の容器にも。液体の保存には別売りの密閉蓋がおすすめ。
¥1,250

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シール蓋付きでお弁当などにも使いやすい。別売りの密閉蓋・ホーロー蓋を用途に合わせ使い分けられる。
¥1,400

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冷却性の高いホーローとバターの状態を保つとされるサクラの蓋を組み合わせ、高い保存力のあるケース。
¥3,000

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他にもおすすめの保存の道具
お茶の輸送と保存のために作られた杉の木箱は防湿・防虫・防臭に優れ、米の保存に適している。
※サイズ表記は茶葉の重量になります。
¥8,300

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茶筒の技術が応用された高い気密性のあるブリキの保存缶。水や空気の遮断性が高いので、酸化や湿気で風味の損なわれる茶葉や珈琲豆の保存に適している。
¥30,000

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2. 容器や道具の消毒を行う
長く衛生的に保存をするには容器や道具の消毒が欠かせません。保存期間に合わせ、煮沸消毒・アルコール消毒・脱気殺菌と消毒も様々ある中、基本の消毒・煮沸消毒の道具と工程を紹介します。
準備するもの
・深めの鍋
・トング
・清潔な布巾
・霧吹き(市販のアルコール消毒でも可)
①煮沸する
大きめの鍋に保存に使う道具を入れ、沸騰したら10分間煮沸する。
※アルミの蓋などは3分程にする。
②乾燥させる
トングや菜箸などを使い取り出し、清潔な布巾の上に伏せて置く。沸騰の温度で自然乾燥するのを待つ。
③アルコール消毒
乾燥したら口や内側は直接触らないようにし、アルコールを吹きかける。煮沸の短かったものは入念に。
煮沸消毒した瓶などを再度煮沸し、完全密閉する方法。脱気殺菌後は冷暗所に保存することで1年近く保存可能になる。瓶詰めのジャムなどを作り置く際におすすめ。
3. 保存に適した調味料を選ぶ
調味料を使うことで食材の持ちが良くなるのはよく知られています。特に長く保存する上で殺菌効果が高く酸化を防ぐのに有効な調味料を紹介します。
雑菌の繁殖を抑える効果があり、鮮度を保ち長く保存する際には使いたい調味料。また、お酢と言っても種類が豊富で米酢、バルサミコ酢、リンゴ酢…と料理の味付けの幅も広がる。
唐辛子(鷹の爪)
刺激の強いスパイスには殺菌効果の高いものが多い。食中毒の防止になり暑い地域で多く使われている唐辛子は特に高い殺菌作用がある。また除虫効果もあるので食材の保存に向いている。
オイル
オイルによって素材が空気と触れないため酸化を防ぐことができ、長持ちする。オイル煮にし水分を飛ばし旨味を油にしみ込ませれば、油が美味しさを閉じ込め風味を変えること無く保存することができる。