FROM LIFESTOCK 2019 -山梨郡内産地-
日本各地にある生地産地の「個性」とその土地で息づく「技術」を、生地見本や残布を利用したオリジナルグッズの販売を通じて日本の織物の素晴らしさを若い世代に実感して欲しいと考え、2014年にスタートした「FROM LIFESTOCK」プロジェクト。
  今回コラボレーションするのは、織物産地で今一番盛り上がっていると言われている山梨県富士吉田市。2016年から始まった「ハタオリマチフェスティバル」(以下ハタフェス)は、2日間で1万人を集める人気のイベント。ハタフェスには市外や首都圏エリアからの来場者も多く、織物産地の知名度を上げながら街の活性化に貢献しています。
  そんな、富士吉田市を中心とする郡内産地は、江戸時代には「甲斐絹」という伝統の絹織物が全国に知れ渡るようになり、明治時代に生産は最盛期を迎えました。戦後は裏地、ウールの着尺、ネクタイと主要品目が変わり、その後、多品目少量生産に移行し、婦人服地、裏地、傘地、ネクタイ地、インテリア地など多様な生地が作られています。そして、自社ブランドを作り直接販売している機屋さんが多いのも特徴です。
  プロジェクト当初より郡内産地の多くの機屋さんの協力のもと、特徴である多様な生地でバッグ等を作ってきましたが、今回は、長年郡内産地において産学連携のプロジェクトに携わっているテキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんがセレクトされたライフストックの生地で商品を作りました。郡内産地の多様な生地の魅力を感じてください。
FROM LIFESTOCK 2019 -山梨郡内産地-
会期中は、郡内産地の機屋たちが生み出す個性豊かな生地見本の展示や、この期間しか手に入らない郡内産地の貴重な生地を使った限定商品をご用意しております。
東京会場
2019年10月10日(木)〜11月5日(火)
場所 D&DEPARTMENT TOKYO
時間 11:30〜19:00
期間中、FLOM LIFESTOCKを楽しむイベントも開催します! 今後も随時追加公開していきます。
東京 開催
ヤマナシハタオリマチの個性豊かな機屋たち
今回のFROM LIFESTOCK製品の制作にあたり、生地のご提供にご協力いただいた個性豊かな機屋さんをご紹介します。
光織物有限会社
伝統的な和テイストの織物を追求する光織物。その名のとおり光り輝く金糸、ラメ糸を使った、雛人形に使う金襴緞子のほか、掛け軸に使われる表装裂地などの繊細な和柄の織物を得意とします。そうした純和風路線とともに、ポップで現代的な自社ブランドkichijitsuを展開。若者向けのテキスタイルプロダクトとして全国にファンを広げています。
有限会社田辺織物
座布団の生地の生産に特化し、旅館や家庭で使う普通の座布団から、お寺で使われる金襴緞子の座布団まで、幅広く生産。機械工学に強い田辺社長は、織機にトラブルがあるとウキウキすると言い、自ら修理やメンテナンスを手掛けます。学生コラボから生まれた自社ブランド商品「干支座布団」など、新しい座布団の可能性にも挑戦中。
舟久保織物
山梨にしか残っていない「ほぐし織り」の傘生地を作る数少ない織物工場。ほぐし織とは、織る前の工程で経糸に模様をつけるため、それが少しずつズレて、ぼかしたようなムラが優しい風合いの織物。「仮織り+本織り」で2回も織機にかける手間がかかる分、ほかでは得られない美しさが得られます。明るいポップな柄の自社ブランド「harefune」も人気です。
株式会社槙田商店
創業1866年の老舗工場。生地づくりは傘生地と服地の二本柱で、企画デザインから設計・製造までをこなし、傘については縫製・組み立てまでの一貫生産。最大180㎝の大口ジャカードによる独自の生産力と、熟練のデザインスタッフが支えています。野菜モチーフの傘『菜』シリーズなど、自社ブランド傘も多数展開しています。
宮下織物株式会社
日本でも唯一というブライダルに特化した織物メーカー。ウェディングドレスのシルクサテンから、パーティドレスや舞台衣装など、スポットライトを浴びる華やかな場面にぴったりな、繊細で美しくゴージャスな生地を得意としています。ジャカード織物を知り尽くしたデザイナーによるチャーミングで個性的な生地はまさにテキスタイルアート。
株式会社オヤマダ
凝った糸使い、高機能な素材、変わったデザインなど、高いハードルがあると燃える、職人の技が光る織物メーカー。糸を先に染めてから織る先染織物ならではのシャンブレー(玉虫)効果と、繊細な極細シルクを扱う高い技術を駆使した生地「シャンブレーオーガンジー」など、扱いづらい素材を美しい様々なテキスタイルに料理してくれます。
武藤株式会社
カシミア、シルク、リネン、ウールなど天然素材の極細繊維を使って、かぎりなく優しい風合いのストールを製造する織物工場。一流シェフのように最高の素材をベストな方法で料理するノウハウを持ち、また様々な新しい染め方や織り方を研究し続けるチャレンジャー、研究者でもあります。
WATANABE TEXTILE
長年続けたキュプラの裏地づくりとともに、個性あふれる自社企画の生地をデザイナーに提供する織物工場。高級裏地の代名詞である素材、キュプラを経糸に用いつつ、多種多様な糸、素材を緯糸に織り込んで、まるで画家がキャンバスに独自のタッチで色を乗せるように、生地の質感を自在に操るアーティスト性が魅力。
渡辺明彦織物
シルクの羽織裏地「甲斐絹」という、山梨産地のルーツを最も色濃く受け継いだキュプラの裏地を作る織物工場。100%天然素材由来のキュプラは吸水性に優れ、肌触りも良く、多様な使い道が注目される人にも環境にも優しい素材。その良さを生かした裏地づくりとともに、服地やインテリアなど新たな可能性を広げる開発にも取り組んでいます。
ハタオリマチフェスティバル2019 に出店します
ハタオリマチフェスティバル2019は、台風の影響により開催が中止となりました。詳しくはハタフェス公式サイト・SNSにてご確認ください。(2019.10.10更新)
ハタオリマチフェスティバル(通称ハタフェス)は、山梨県富士吉田市の古き良き街の中で開催する秋祭り。今回、山梨郡内産地の機屋のみなさんと、FROM LIFESTOCKのプロジェクトでハタフェスに出店します。定番のトートバックをはじめ靴箱など、個性豊かな郡内産地のテキスタイルを使ったスペシャルなアイテムを揃えました。
2019年10月12日(土)13日(日)※台風により中止 会場:山梨県富士吉田市 小室浅間神社/日本ステンレス工業富士吉田支店/中村会館/下吉田商店街の空き家/新世界乾杯通り/中央まちかど公園 ほか
  →ハタオリマチフェスティバル2019公式サイトへ
富士山テキスタイルプロジェクト
テキスタイルデザイナー鈴木マサル氏監修のもと、山梨ハタオリ産地×東京造形大学テキスタイルデザイン専攻による注目の産学協同開発プロジェクト。11回目となる今年は「ハタオリ大学 meets D&DEPARTMENT」と題して、機屋さんと学生がペアとなり”D&DEPARTMENTで販売する商品企画”というテーマのもと、商品開発にのぞみます。今年度のプロジェクトから生まれた素敵なテキスタイル作品にもご注目ください。
 
FROM LIFESTOCKとは
日本の機織り産地には、作った後に保存されている生地やサンプル在庫など、たくさんの「使える在庫」があります。まだまだ使えるのに、在庫としてたまり続けていくものや、流行が過ぎたことで価値がないと思われてしまっている生地「デッド(DEAD)ストック」を倉庫から出し、「ライフ(LIFE)ストック」、つまり「生きた在庫」と呼び、その価値を活かした次のものづくりに繋げていこうとするプロジェクトです。 →詳しくはこちら