イサム・ノグチが生んだ光の彫刻、AKARI
彫刻、絵画、造園、舞台、インテリアデザインなど幅広い分野で活躍した芸術家イサム・ノグチ。彼が「人々の役に立つ仕事」を求めてつくった、実用的な光の彫刻が「AKARI」です。単なる照明器具でも、芸術作品でもない、和紙と竹からなる照明彫刻です。
岐阜提灯から生まれた、
AKARI
1951年、長良川の鵜飼見物のため岐阜を訪問したイサム・ノグチに、当時の市長が戦後低迷した提灯産業の活性化のために協力を求めた。提灯工場(現・株式会社オゼキ)を見学し、製作工程や材料について理解したその晩、さっそくデザインを起こす。同年の秋にも岐阜を訪れ10数種類ほどの試作をおこない、そのひとつを畳んで封筒に入れ、嬉しそうに友人のバックミンスター・フラーに送ったという。その後も度々岐阜に向かい新作に取り組んだ。生涯制作した AKARI は200種類以上にのぼる。
AKARI
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陽光を思わせる光
AKARI | 岐阜県
45A 丸型
「和紙を通した光は太陽と同じ」と本人が語ったように、AKARI は陽光を思わせる。日本に滞在した幼い頃、障子に映る月がお気に入りだったイサム・ノグチ。月のでない日は父が行灯を障子に映すと安心して眠ったというエピソードもある。
¥14,000~

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和紙と竹ひごのシェード

AKARI | 岐阜県

26A 楕円型
竹ひごの骨組みに、透過性のある和紙を張った最小限の構造。軽く、畳めば小さくまとまる。安価な素材により、世界的に著名な芸術家の作品が手ごろな価格で手に入るのも魅力。
¥13,000~

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太陽と月の商標

明(あかり)は、日と月を組み合わせた漢字であることから、ロゴマークは太陽を示す正円と三日月を並べたデザインにしている。パッケージデザインは、イサム・ノグチの友人、亀倉雄策が手がけた。
イサム・ノグチ
日米と戦前戦後の時代に生きた怒濤の人生
日米に翻弄された幼少期
1904年~
日本人の父とアメリカ人の母の私生児として、ロサンゼルスに生まれる。3年後、母と来日し父と3人で暮らすが、父は別の女性とも家庭を持っていたため別居。母子家庭に。混血児のため学校ではいじめや差別を受け、辛い幼少期を過ごした。第一次世界大戦による徴兵を恐れた母がアメリカの全寮制学校を薦め、13歳で単身渡米。高校を主席で卒業後、コンロビア大学医学部に進む。
彫刻家の道を選ぶ
924年~
レオナルド・ダ・ヴィンチ美術学校彫刻クラスへ通い、大学を中退。並外れた才能で入学して3ヶ月で異例の個展を開催。彫刻家を志す。奨学金でパリに留学し、彫刻界の巨匠コンスタンティン・ブランクーシの助手を務め抽象彫刻を学ぶ。26歳のとき京都を訪れ、日本庭園に感銘を受ける。
父の国と母の国の戦争
1938年~
AP通信社コンペで入選した壁画レリーフが日米で注目される。1941年の真珠湾攻撃により日系人の人種差別が激化。翌年、日米混血のコミュニティを持てると信じ日系人の強制収容所に志願して入所するが、逆にスパイの容疑をかけられ孤立してしまう。第二次世界大戦終結の翌年、ニューヨーク近代美術館に出展した作品が絶賛され、アメリカ美術界の第一線に返り咲く。/div>
庭園彫刻のパイオニア
1950年~
3度目の来日。父が教鞭を執った慶應義塾大学教職員ホールの室内デザインを引き受ける。翌年には広島平和記念公園の橋を設計。1952年、AKARI誕生。1956年、パリ・ユネスコ総本部の庭園を手がける。日本各地の石を持ち込み、3年半かけて日本庭園が完成。これを機に銀行や大学図書館、IBM本社の庭園など数多くを任される。1960年、イスラエル国立博物館に隣接する約二万平方メートルの敷地にビリー・ローズ彫刻庭園を制作。
日米が讃えた芸術活動
1970年~
香川県牟礼にアトリエを築き、大阪万博の噴水彫刻、生け花・草月流の草月会館ロビー石庭など日本でも数多く活動をする。1985年、自分の死後も作品を残す場としてニューヨークにイサム・ノグチ庭園美術館を設立。初期からのほとんどの作品が収蔵されている。翌年、ヴェネツィア・ビエンナーレのアメリカ代表に。1987年、レーガン大統領よりアメリカ国民芸術勲章受章。1988年に札幌「モエレ沼公園」設計に着手するが、その年の12月にニューヨークで死去。84歳で生涯を閉じる。
株式会社オゼキ
1891年創業。初代・尾関次七が荒物雑貨を扱いながら岐阜提灯の販売を始める。2代目より岐阜提灯の製造販売を専業とする。1951年にイサム・ノグチの AKARI の制作に協力し、指定工場となる。それまでの提灯の域から照明器具としての分野を開拓し、新しい販路を築いた。
半年間使ってみました。
「使ってください!D&DEPARTMENTの商品」のAKARIに当選されたKさんに、
半年間お使いいただいた使用感をお聞きしました。
あたたかみのあるやさしい明るさがとてもしっくりきていて、今ではすっかり寝室でなくてはならない存在になっています。ランプシェードが和紙で出来ているため、使用する前からお手入れ方法について気になっていました。この機会にランプシェードのほこりのたまり具合を見てみましたが、手で触ると多少ざらつきは感じるものの、近づいて見てもそこまでほこりは付いていないように思いました。やさしい質感がとても気に入っているので、機会があれば、他の部屋用にも「AKARI」シリーズの購入を検討したいと思っています。これからも長くつきあっていきたいです。(Kさん・30代)