海の持続性を考える サステナブル・シーフード

海の資源の持続性を一緒に考えましょう

d47食堂では、ウミとヒトが豊かに共生し続けられる社会を目指すUMITO Partnersさんと共に、海の資源の持続性についてお客様と一緒に考える「サステナブル・シーフード」の活動を行っています。この取り組みは、日本に根づく海の恵みを受けた豊かな食文化を学び、伝えていく活動のひとつとして、サステナブル・シーフード(持続性が担保された水産資源)を使ったメニューの販売・提供に加え、産地の背景や生産者さんの想いを伝えるお手伝いもしていきます。お客様が海の持続性について知るきっかけとなり、一緒に考えていく活動にできれば幸いです。今後も、季節ごとにメニューを切り替え、継続的に取り組んでいきます。

 

2024/2/2(金)提供開始
「邑久カキ」

生産地:岡山県瀬戸内市邑久町(おくちょう)

 

筏(いかだ)に縄を吊るして育てる垂下式の漁法をとる邑久町では、水質や生態系への影響をモニタリングし、環境収容力を越えない範囲で筏の数を維持しています。またカキ殻は飼料や肥料にも活用されていて、やがて川に流れ込んだ里山のミネラルが海に戻り、またカキを育んでいくという循環が築かれています。邑久カキは、持続可能で適切に管理された漁業として2023年4月に国際エコラベル認証(MSC)を取得しました。豊かな資源を守りつづけるサステナブル・シーフード「邑久カキ」をぜひお楽しみください!

 

詳しく読む >> メニュー情報「邑久カキ」のカキフライと牡蠣めし

海の持続性を考える サステナブル・シーフード

日程
2024年2月2日(金)~「邑久カキ」
時間
d47食堂の営業時間に準ずる
場所
d47食堂(渋谷ヒカリエ 8F) Map d47食堂

●お問い合わせ:03-6427-2303(d47食堂)

※数量限定・なくなり次第終了。
※季節ごとにメニューを切り替えて提供します。

岡山県|邑久カキ
提供期間:冬~春


生産地:岡山県瀬戸内市邑久町(おくちょう)
事業者:株式会社マルト水産邑久町漁業協同組合

筏(いかだ)に縄を吊るして育てる垂下式の漁法をとる邑久町では、水質や生態系への影響をモニタリングし、環境収容力を越えない範囲で筏の数を維持しています。以前は3000台以上のカキいかだがひしめいていましたが、現在は1300程度。量よりも質や海の環境を含めた持続性へと、舵を切り替えています。

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北海道|ミズダコ
提供期間:初夏~


生産地:北海道苫前町(とままえちょう)
事業者:小笠原宏一北るもい漁業協同組合 苫前支所

伝統的な樽流し漁を後世に引き継いでいくことを目的に、地元の若手漁業者が中心となって漁業改善プロジェクト(FIP)を発足。漁獲量や生態系への影響をモニタリングし持続可能な水産業を目指すことは、地域に暮らす漁業の担い手の持続性にも繋がっています。苫前町ではミズダコ漁を中心に持続可能な地域社会づくりが進んでいます。

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千葉県|スズキ
提供期間:夏~秋


生産地:千葉県船橋市(東京湾)
事業者:海光物産

実はあまり知られていませんが東京湾は魚の宝庫。千葉県船橋市はスズキの水揚げ量で全国第一位を誇ります。「江戸前船橋瞬〆すずき」は、伝統ある東京湾の江戸前漁業を持続可能なものとして次世代に継承するため、2017年より地元漁業者が中心となり発足した日本初の漁業改善プロジェクト(FIP)の対象です。資源管理の観点から小さな魚体は海に戻し、水揚げした魚は瞬〆という鮮度を保つ技術をもって付加価値を高め、無作為に沢山取らずに済むよう配慮した漁法を行っています。
※「江戸前船橋瞬〆すずき」は海光物産の登録商標です。

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海の資源の持続性を一緒に考えましょう
海の環境の変化を、僕たちは日常で感じることは多くはありません。しかし、d47食堂では、数年前から天然の真昆布の不漁が続き、真昆布のこれからの持続性を考えて、養殖の真昆布への切り替えを行いました。もちろん中でもより良い2年養殖の真昆布を、大阪の「こんぶ土居」さんに提供いただいております。海の環境の変化は、そんなに遠くないところで、僕たちの生活に影響を与え始めているのです。
そして、UMITO Partnersの村上春二さんと出会い、海の持続性は、海の環境だけの話ではなく、海の仕事に関わる経済の持続性、海の周辺に暮らす地域の社会的な持続性など、自然と人を含めた暮らしの持続性が問われていることに気づかせていただきました。自然、地域、それらを、料理人や流通を通して、いかに想像力と創造力を持って解決に向かっていくか。今から一歩ずつ、科学的な根拠も含めて学びながら、伝えていきたいと思っています。環境・産業・文化を含めて持続的である「おいしい」を考える活動を始めていきます。

相馬夕輝 (つづくをたべる / D&DEPARTMENT ディレクター)
■サステナブル・シーフードについて
現在、世界の水産資源の3分の1以上は持続可能ではないかたちで漁獲されているといわれています。また、ゴミや排水によって海が汚れたり、気候変動によって水産資源である魚の生息域が変化するなど、海の環境保全の重要性は高まっています。
サステナブル・シーフードとは、今ある豊かな海を守り、将来にも渡ってその恵みを食べ続けていくことができるように、水産資源や海の環境に配慮し持続可能で適切に管理された漁業によって漁獲、または養殖された水産物のことをいいます。サステナブル・シーフードを積極的に消費することで、私たちは水産資源や環境を守る活動に参加することができます。


※サステナブルな漁業や養殖業を目指し、持続可能性における課題解決を計画的に取り組むプロジェクトFIP(漁業改善プロジェクト:Fishery Improvement Project)やAIP(養殖業改善プロジェクト:Aquaculture Improvement Project)から調達された水産物もサステナブルシーフードに含まれます。
持続可能な漁業のために
サステナブル・シーフードが目指すのは、海や魚を守ることだけではありません。私たちがいつまでも美味しい魚を食べ続けることができるように、海の資源や環境を守りながら漁業を続ける生産者さんがいます。サステナブル・シーフードは、漁業現場の地域社会や水産業に従事する人々の生活の持続性も支えています。
■提供店舗
d47食堂 ( Instagram / Facebook / 渋谷ヒカリエHP )

D&DEPARTMENT PROJECTによる、47都道府県と季節を感じる定食屋。各地に根付く、その土地ならではの食材や食文化を活かしたメニューが味わえるほか、ワークショップや勉強会も開催。食を通じて、生産者や器のつくり手の想いとともに、各地の個性と魅力を伝えている。2022年より、海の資源の持続性についてお客様と一緒に考える「サステナブル・シーフード」の活動をUMITO Partnersと共にスタート。



住所  東京都渋谷区渋谷2-21-1 ヒカリエ 8F
電話 03-6427-2303
海の持続性を考える サステナブル・シーフード

株式会社 UMITO Partners(ウミトパートナーズ)

「ウミとヒトが豊かな社会の実現」をビジョンに掲げ、環境・経済・社会と3つのバランスが取れた、持続可能な漁業へと転換していくために、ビジネス・サイエンス・クリエイティブの強みを活かし、様々なサービスやコーディネーションを行う会社です。地域や漁業のサステナビリティの必要性に共感くださる方々と共に、獲って食べて未来につづく「おいしい漁業」を創出し、ウミとヒトの豊かな関係性に貢献します。
UMITO Partners webサイト >>umitopartners.com