福岡 久留米絣の現代風もんぺ

日本三代絣の一つとされ、福岡県の筑後地方を中心に発展してきた久留米絣。

かつては普段着の和服用反物として親しまれてきましたが洋装化が進んだことで織元も減少。そんな久留米絣をわたしたちの普段着として自然に身にまとうきっかけを生み出したのが、福岡県八女市を拠点に“地域文化商社”としての活動を行う「うなぎの寝床」の『現代風もんぺ』です。日本のワークウェアであるもんぺの機能性はそのままに、現代に合うすっきりとしたデザインにしたことで、生活に久留米絣を取り入れるきっかけをつくりだしています。

 

今回は久留米絣を中心とした様々な現代風もんぺとともに、久留米絣の歴史や製作過程の展示、また「うなぎの寝床」の活動についてご紹介します。

福岡 久留米絣の現代風もんぺ

日程
2022/6/1(水)~2022/6/27(月)
時間
11:00~19:00
場所
D&DEPARTMENT OKINAWA by PLAZA 3 Map プラザハウスショッピングセンター

●お問い合わせ:098-894-2112(沖縄店)

久留米絣とは
福岡県の筑後地方を中心に発展してきた伝統工芸である久留米絣。経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を括り(くくり)、染める、先染の織物です。日本の重要無形文化財に指定される久留米絣ですが、戦後以降に洋装化が広まり、和服を着る機会も少なくなった現代では私たちの生活から遠い存在へと変化しているのが現状です。現在は職人の高齢化や若手不足により、織元の数も10年前と比較して3分の2以下と減少傾向にあります。
〈メーカー紹介〉うなぎの寝床
福岡県八女市を拠点に“地域文化商社”としての活動を行う「うなぎの寝床」。地域文化を紐解き、担っている方々と対話し、ものが生まれる背景にある物語を掘り下げ、流通させる。加えて文化や風景と生活者をつなぐことで対話を生み、地域文化が今後どうなっていくのかをみんなで考えるきっかけをつくりだしている。
うなぎの寝床の「現代風もんぺ」
うなぎの寝床は、久留米絣を現代の人々が普段着として着用できる「現代風もんぺ」を通して、久留米絣を現代の人々へ広めていく活動を行なっています。また全国にある伝統的な染工や織物と産地コラボとして展開することで、その土地ごとにある伝統的な産業にも目を向けるきっかけになるなど、地域の持つ潜在的な資源と「ひと」を介して、地域文化を残し、つくり手と地域産業とのつながりをつくる架け橋となっています。