代々受け継がれてきた漆を使った加飾技法「蒔絵」の手技を駆使し、その美しさをジュエリーを通して新たに提案している、石川県「Classic Ko」の商品をご紹介します。
d47 MUSEUM SELECTでは、今までの展覧会でご紹介した出展者を改めて特集する場です。今回は2012年に開催された「47 accessories -47都道府県のアクセサリー展-」から、石川県の漆工芸大下香仙工房の「Classic Ko」の蒔絵のジュエリーを紹介します。
漆で文様を描き、乾かないうちに上から金や銀などの粉を撒いて定着させ、さらに漆で塗り込み、何度も磨き上げる蒔絵は、日本独自の加飾の技法です。その伝統的な産地の一つが、石川県加賀市。山中漆器で知られるこの土地は、山中木地挽物といわれる挽物産地でもあるなど、漆器産業が育まれてきました。
漆工芸大下香仙工房は、1894年(明治27年)に創立されて以来127年余り、代々蒔絵をつくり伝え、茶器や棗(なつめ)などの制作から始まり、現在は主に蒔絵・螺鈿のジュエリー生産のほか、ペンメーカーの蒔絵万年筆などを制作しています。「Classic Ko」は5代目の大下香征さんが、時代を経て受け継がれてきた蒔絵の手技を駆使しながらも、 現代の感性によって継がれる独自のミックス感覚を持った「美しさ」をコンセプトに、2008年に立ち上げたブランドです。
今回は、「Classic Ko」のピアス、イヤリング、リング、ネックレス、ブローチ、ピン、バングル、ネックレスなど販売やd47では初となるセミオーダーを開催します。また少人数制のワークショップを行い、蒔絵の技術や歴史をはじめ、「Classic Ko」がどのように進化し、これからも続いていくことをどのように考えているのか、学びの機会も併せて開催します。
\会期中にリング・イヤーカフのセミオーダーを開催!!/
本来ルース(*裸石)となる白蝶貝は、一つ一つの輝きが異なるもの。蒔絵や螺鈿も人の手作業のため同じデザインでもよく見ると一つとして同じものはありません。まだ金具のついていないルース(*裸石に蒔絵や螺鈿などのデザインを施している状態)の中から、お気に入りのルースを見つけていただき、イヤーカフまたはリング(合計8種類)の金具パーツの中から好きなものを組み合わせ、あなただけのアクセサリーをつくることができます。
*事前予約不要
*出来上がりのお渡しについては、数週間お時間をいただきます
\10月15日,16日,17日は「蒔絵・螺鈿でつくるアクセサリーワークショップ」/
毎年恒例の蒔絵・螺鈿でつくるアクセサリーワークショップのお申し込みは9月24日お昼の12時ごろから受付開始予定です。
詳細はリンク先をご覧ください。
今回は、琥珀に蒔絵・螺鈿ができる回もございます。
*各回5名の定員制
*リンク先のより事前予約が必要となります
満席になりました。キャンセル待ちは<03-6427-2301>までお電話ください。