d47 愛媛県「砥部焼まつり」

美しい白磁に、呉須(藍色の顔料)で絵付けされた丈夫な器「砥部焼」。砥石の産地であった愛媛県砥部町で江戸時代より生まれ、戦後は他の焼き物産地で技術の機械化が進む中、民藝運動の奨励者・柳宗悦やバーナード・リーチらが訪れたことでその手仕事が高く評価。「クラワンカ碗」や、砥部焼の象徴とも言える工藤省治が生み出した「唐草模様」など、生活に寄り添う実用的な食器として作り続けられています。

 

今回は、砥部最大の老舗窯元である「梅野精陶所(通称:梅山窯)」や、釉裏紅などの技術も取り入れ、荒土を混ぜた素朴な風合いが特徴の「中田窯」に加え、フィンランドのファッションブランド「マリメッコ」にて数々のデザインを手がけた石本藤雄氏と愛媛の窯元「すこし屋」による、スタイリッシュな新たな砥部焼ブランドの3箇所の器をご紹介します。

 

d47で定番のリム皿やクラワンカ碗、そば猪口に加え、大皿や深鉢など様々な器もラインナップ。それぞれの手仕事に触れながら、洗練された砥部のデザインをお楽しみください。

d47 愛媛県「砥部焼まつり」

日程
2021/6/10(木)~7/20(火)
時間
12:00~18:00 火・水曜定休
場所
D&DEPARTMENT TOKYO 1F(dたべる研究所 物販スペースにて)
※6/21(月)よりd47 design travel storeでの開催
Map D&DEPARTMENT TOKYO

●お問い合わせ:03-5752-0120(東京店)/03-6427-2301(d47)

【会期中の開催会場変更について】
・6/10(木)~6/19(土)の期間は、D&DEPARTMENT TOKYO 1Fでの開催
・6/21(月)~7/20(火)の期間は、d47 design travel store(渋谷ヒカリエ)での開催となります。

開催場所により、営業時間や定休日が異なりますので、ご注意ください。

中田窯
代表の中田正隆氏は、当時に鈴木繁男が指導していた「梅山窯」で修行。その後一度故郷を離れ、名古屋工業技術試験場で釉薬の研究を重ね、海外での作陶指導などを経て砥部に戻る。昭和49年に「中田窯」を開窯し、その確かな経験と技術で新たな砥部焼きの個性を生み出している。
梅野製陶所(梅山窯)
明治15年に開窯した梅山窯は、現存する砥部最古の窯元。柳宗悦や、その直弟子・鈴木繁男らの指導により、現在の砥部焼の基盤を確立した。工藤省治が生みだした「唐草模様」を始めとするオリジナルの文様は、全て自然をモチーフにしており、つけたての一筆書き(梅山様式)という独自の技法で一つ一つ職人の手によって描かれている。
Mustakivi(ムスタキビ)
砥部町出身のテキスタイルデザイナー・石本藤雄氏がプロデュースする、愛媛県松山市にある茶房兼、ギャラリー&ショップ。石本氏が愛媛県の窯元「すこし屋」とつくる、スタイリッシュな"新しい砥部焼"で、地元のお茶や和菓子を味わえる。