砥部焼まつり

1700年代後半に砥石クズを原料に始まった砥部焼は、1800年に入り陶石が発見されると、その土地を生かしみるみると発展を遂げ、現在窯元は100軒以上にのぼる焼き物の一大産地となりました。砥部焼の特徴は、ぽってりとした厚みのある丈 夫な白い器に、呉須(ごす)と呼ばれる藍色を使い筆で唐草や菊絵などの自然をモチーフにした文様を描きます。手づくりでつくられた器は、洋食や和食をとわず食卓を彩ってくれます。今回は、1882年に開窯し、若手育成を通して、現在の砥 部焼としての産地形成に大きな役割を果たしてきた「梅山窯」、砥部焼らしさを継承しながら、釉薬の研究の末にある釉裏紅(ゆうりこう)など砥部焼の幅を広げている「中田窯」、伝統の中に遊び心をもった作品作り、食卓にゆとりをモットーに作陶をする「陶房遊」。3つの窯元を紹介します。

砥部焼まつり

日程
2018/7/19(木)~8/14(火)
時間
12:00~20:00 ※水曜定休
場所
D&DEPARTMENT TOKYO Map D&DEPARTMENT TOKYO

●お問い合わせ:03-5752-0120(D&DEPARTMENT TOKYO)

梅山窯

1822年(明治15年) 梅野政五郎により開窯。
梅山窯は、砥部の中で最も歴史のある窯元。明治15年(1882年)に開窯して以来130年あまり永きにわたりその伝統を受け継ぎ、砥部の材質を生かして「用と美」をコンセプトに実用工芸品の製作につとめています。また、ろくろから仕上げまでの工程は、全て人の手が加わります。あたたかみのある白磁の器に深い藍色と色絵で描かれた文様と、ぽってりと厚みのある形で作られている梅山窯の器は、飾り気のない健全な美しさを感じられます。

中田窯

1964年 砥部梅山窯へ作陶修行に入る
1969年 技術院名古屋工業技術試験場にて釉薬の研究
1974年 砥部にて中田窯独立

中田窯の作品は、「釉裏紅」と呼ばれる手法を用いています。文字のとおり、下絵付けした後に釉薬をかけて焼いているので釉薬の下から見える柄が柔らかい印象になり、他の砥部焼とはまた違う表情がみえます。鉄分を含んでいる生地の黒い斑点が特長的。また、下絵付けしているので摩耗などで取れる心配もありません。

陶房遊

1995年 中田正隆(中田窯)に師事
2003年 松田啓司(まつだけいじ)により開窯。

“伝統の中にも遊び心をもった作品作り”を念頭に置いた器は、自然をモチーフにしたイチョウや葡萄、つなぎ菊などの文様を繊細に絵付けした作品から、かきおこしやスリップなどの力強く絵付けされた作品まで、言葉のとおり器に表現されています。

「 陶房遊(とうぼうゆう)という名は祖母により命名。『食卓にゆとりを…。』をモットーに日々作陶に励んでおります。」