奈良 saredoの糸しごと

靴下生産量日本一の奈良県広陵町。その隣町の大和高田市で糸の卸業を営む「萱澤商店」は2014年に奈良の靴下産業が残すべき技術を製品に込め「saredo」を立ち上げ、糸を紡ぐ際に出る落ち綿(リサイクルコットン)を使った製品を提案しています。「saredo」の靴下はたっぷりと糸を使い、主に旧式の編機で回転数を落としてゆっくりと、時間をかけて丁寧に編まれているため、通気性がよく、履き心地の良い仕上がりです。
会期中は、saredoの定番である靴下や帽子をバリエーション豊富に取り揃えながら、糸の販売も行います。
また、加えて今年は新作のレギンスや5本指靴下も販売致します。

奈良 saredoの糸しごと

日程
2020/2/28(金)〜4/7(火)
時間
10:00~18:00(水曜定休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

会期中にsaredoの糸で繕う“ダーニング”のワークショップを開催します
2020/3/20(金)
萱澤商店の萱澤有淳さん、良子さんご夫婦と一緒に、穴の空いた衣服を補修する”ダーニング"を行うワークショップを開催いたします。
当日お客様にお持ちいただいた衣服の穴の空いた部分を、saredoの糸を使って補修をしていただけます。穴が空いていない衣類でも、リメイクするようなイメージでワンポイント糸を差し込むのもOK。saredoの様々な種類の糸の中から、衣類に合うカラーや風合いのものを選んでいただくことで、着なくなった洋服を新しく蘇らせることができます。
申し込みはこちらから
商品ラインナップ
今回の企画展では、日本国内の紡績工場で糸を紡ぐ際に出る落ちわたを再生させ、それらの糸で編まれた「靴下・レッグウォーマー・レギンス・帽子」、リサイクルコットンの「糸」も販売します。
様々な種類やカラーバリエーションの中からお気に入りを見つけてみてください。
ito (リサイクルコットンの糸)
日本国内の紡績工場で出た落ちわた100%で紡いだリサイクルコットンを2種類の染め方で仕上げた36色の ito(糸)を RECYCLED COTTON 100、re-specked cotton。8種類の糸をご紹介します。
また今年は、特別にご用意いただいた糸の量り売りも開催。少量の編み物や、洋服のリメイク、ラッピングの紐としても使えます。まずはお試しという方にもおすすめです。(¥150~/g)
くつした
Pelican(ペリカン)
saredoの定番靴下。丈の長い靴下は、あたたかく足元をつつんでくれます。洗いたてのようなふんわりとした履き心地に仕上げられています。
peli-tan(ペリタン)
この春リニューアルした、saredoの定番靴下。古い編み機で編み上げられた太幅のリブが着心地の良い1本です。
Tortise(トータス)
ムラ染めのリサイクルコットンを奈良の靴下工場で、国内でも希少なローゲージの靴下編み機で仕上げられた1本。アランセーターのようなリブとケーブル、丈も長いのでブブーツの下や、くしゅっと履いたり1年を通して履いて、経年変化を楽しみください。
tatou(タトゥ)
ヴィンテージのサーマルアンダーウェアを思い浮かべてつくられた、リサイクルシルクとコットンのくつした。定番のpeli-tanに比べてすこし薄手で、やわらかい履き心地が特徴。
Puckster(パックスター)
コットンウールのバイカラーくつした。saredoオリジナル素材DENIMED COTTON WOOLを使用し、ウールのコットンの良いところを活かした混合糸でつくられています。
お気に入りの色合いを見つけてください。
ライトハウス
つま先とかかとやリブ部分はリサイクルコットン、ボディ部分はシルクとコットンを撚り合わせた絹のサーカスを切り替えて使用することにより、サラサラとしっとりを兼ね備え、コットンの吸水性や耐久性を組み合わせた靴下。
ぼうし
Cuctus(カクタス)
落ちわた100%の再生糸がざっくりとリブ編みされ、幅のある折り返しがしっかりとフィットして、長時間かぶっていても疲れない定番のニット帽。
Jellyfish(ジェリーフィッシュ)
ムラ染めリサイクルコットンを、フィッシャーマンズニットのような編み目を表現したぼうし。ニットのような伸縮性を活かして、幾度となく修正された心地よいかぶり心地に仕上げられています。
seagull(シーガル)
ムラ染めのリサイクルコットンが使われたワッチキャップ。もともとは漁師が仕事のときに着用していた形がもとに作られました。洗濯しても大きくかたちが変わることなく、時間をかけて育てながらつかうことができます。
NEW
レギンス
今年発売された新作のレギンス。旧式の編機を使用し、生成のリサイクルコットンだけ(腹部のゴムや足首先の僅少のゴム糸は除く)で編み立てています。股上もゆったりとしており、締め付けなくリラックスして着用できます。

 

 

奈良 saredoの糸しごと

saredo

saredo」は、S ustainableー持続可能な/A lternative?ーもう1つの選択・代わりとなる・異質な・型にはまらない/RE novationー革新・刷新・修理/DO mesticー自国の・国産の・自前の=DIY精神に則った、この4つのことばをキーワードに「誠実」「正直」「謙虚」「繊細」と言った日本人の精神性と職人気質に基づき、「たかが」ではなく「されど」と思われるような"ものづくり"に関わり、糸を提案、販売しています。本来なら廃棄してしまうものを、無駄無く再生し、循環させるだけでなく、全国各地の方と出逢い、物づくりの輪を広げると共に、〝ito〟と〝hito〟を繋ぐ事を大切にしています。

奈良 saredoの糸しごと

株式会社萱澤商店/萱澤有淳さん・良子さん

d design travel NARA」をきっかけに出会った萱澤商店は、1948年に奈良県大和高田市で創業した糸の卸会社。現在、取締役営業部長を務める萱澤有淳さん・良子さん夫妻が、2014年に立ち上げたブランドが「saredo」です。定番商品のリサイクルコットン糸は、国内の紡績工場で糸をつくる工程で出た「落ちわた」を100%使用し、独自の紡績方法で紡がれます。