愛媛 砥部焼まつり

230余年の歴史を持つ、愛媛県の指定無形文化財となっている砥部焼。厚手の白磁に藍や朱色の絵付けが特徴で、ほとんどが手作業で作られています。

今回は、100軒ほどある窯元の中から、1882年に開窯し、若手育成を通して現在の砥部焼としての産地形成に大きな役割を果たしてきた、砥部焼最大の老舗窯元「梅山窯(梅野精陶所)」と、梅山窯で修行し、砥部焼らしさを継承しながらも、独自に釉薬の研究を続け、釉裏紅(ゆうりこう)などの技法にも挑戦し続ける「中田窯」、伝統の中にも遊び心をもった作風で「食卓にゆとりを…」をモットーとする「陶房 遊」、3つの窯を紹介します。
洋食や和食を問わず、日々の食卓に寄り添う器をぜひ、手にとってご覧ください。

愛媛 砥部焼まつり

日程
2019/12/24(火)~1/26(日)
時間
11:00~19:00
場所
D&DEPARTMENT YAMANASHI bySannichi-YBS

●お問い合わせ:055-225-5222(山梨店)

砥部焼とは
「砥部焼」とは、240年以上の歴史を持つ、愛媛県砥部町を中心に作られる磁器のこと。砥部では良質な砥石が採れ、その切り出しの際に出る石くずを使って、江戸時代に磁器を生産したことが、砥部焼の始まりといわれています。厚手で堅牢、鉄分をふくむ白磁に、呉須(ごす)と呼ばれる、藍色ののびやかな筆使いの文様が特徴で、成形から絵付けまで、その多くを手作業で行います.
各窯のご紹介
梅山窯
明治15年に開窯した梅山窯は、砥部焼で最も古く大きい窯元です。
オリジナルの文様は全て自然をモチーフにしたもので、一筆書き(梅山様式)という独特の技法で一つ一つ職人の手によって描かれています。
中田窯
「用と美を兼ね備え今日の生活環境を豊かにし生活を楽しくする焼き物づくり」を目標としている中田窯。作品は鮮やかな色柄ながら光を抑えマットで落ち着いた雰囲気に仕上げています。
陶房 遊
「食卓にゆとりを」をモットーに料理を引き立てる作品を生み出しています。中田窯にて9年の修行後、2003年に夫婦で開窯し作陶しています。“伝統の中にも遊び心を持った作品作り”という姿勢で砥部焼らしさを残しながら手書きの柄で個性を表現しています。