カリモク60エキシビション2022

カリモク家具が初めての国内向け自社製品として製作した「Kチェア」は今年60周年を迎えました。オリジナルの家具を作りたいという強い想いから生まれ、現在ではたくさんの人から愛される名作椅子に。

 

60年代のアイテムを中心とした「カリモク60」は、企業の「らしさ」の原点ともいえる商品を復刻し、再販売する活動「60VISION」の第一号企業でもあり、数々のロングライフデザインな家具を生み出しています。

 

本企画では、Kチェアの原型となるオールドKチェアやアーカイブ品から歴史を遡り、長く愛され続ける理由を商品の構造や、職人の高い技術を通してご紹介します。カリモク家具のものづくりの姿勢を知ると、この大量消費の時代に、長く使い続ける方法が確かにあると気づかせてくれます。

カリモク60エキシビション2022

日程
2022/5/14(土)~5/28(土)土日祝のみ営業
時間
12:00~18:00
場所
D&DEPARTMENT TOKYO Map D&DEPARTMENT TOKYO

●お問い合わせ:03-5752-0120(東京店)

カリモク家具の原点「Kチェア」
1962年にカリモクで初めての国内向け自社製品として誕生した「Kチェア」。生産開始から現在まで、一度も廃番になっていないこのソファは、もともと輸出用家具をお手本にデザインしたため、組み立て式で輸送ができる構造になっています。傷んだパーツを交換しながら長く使える、まさにロングライフデザインなソファです。
このKチェアとナガオカケンメイの出会いが「カリモク60」、そして「60VISION」の発足のきっかけとなりました。
今回の企画展では、現在のKチェアの原型となるオールドKチェアを展示します。
長く使うための「カリモクのものづくり」
カリモク60の家具の多くは、パーツを交換や修理をしながら長く使うことを考えています。長く使える丈夫さと品質の高さは、カリモクの歴史の中で培われた高い技術力と、ウレタンやボタンといった部品等も自社で生産する体制によるもの。それぞれの工程のエキスパートが働くカリモクの工場からは、効率と高品質を両立する仕組みがみられます。
期間中は製造の様子やそれぞれの家具の構造などを資料や模型をもとにご紹介します。カリモクのものづくりから、長く使える理由を見つけてください
企業の原点を見直す『60VISON』
1960年代に生まれたシンプルで高品質、普遍的なデザインのロングライフな商品や、製造するメーカーの創業原点を見つめ直し、復刻、リブランディング、再販売する活動『60VISION(ロクマルビジョン)』。2002年に発足し、過去12メーカーが参加。
カリモク家具は2002年の発足と同時に「カリモク60」として参加。60VISIONを代表するブランドとなっています。

『60VISION』について詳しくは → 60VISION

Kチェアを長く使い続けるためのD&DEPARTMENTの取り組み
Kチェアの魅力は、余計な装飾が徹底的に削ぎ落とされた無駄のないデザインとノックダウン方式(組み立て式)。経年変化で味の出ている木部を生かし、傷んだ座面だけ取り替えるという「直しながら育てる」感覚を楽しむことができます。D&DEPARTMENTでは、Kチェアに込められたカリモク家具のものづくりの姿勢に共感し、愛着を持って長く使い続けられる工夫を、商品開発やデザインリサイクル活動を通じて、みなさんと一緒に取り組んでいます。

→特集|カリモク最初の家具、Kチェア。

着せ替え感覚で、自分だけのKチェアに
オリジナル「SEAT COVER」誕生!
長く続いているものにユニークな視点を加え、機能性も備えたD&DEPARTMENTオリジナルのシートカバーができました。日本各地の生地産地に保管されていた上質な生地を中心に、さまざまな種類が並びます。長く使い続けられるものだからこそ、自分だけの楽しみ方を見出し、愛着を持って使い続けて欲しいという思いから開発しました。

品揃えは店舗ごとに異なります。詳細は東京店スタッフまでお問い合わせください。
自分好みのカリモク60をオーダーしよう
店舗限定・パターンオーダー
カリモク60をもっと楽しみたいという声から誕生したパターンオーダー。定番品のカラー以外に、お好みの「木部」5種類×「張地」17種類の組み合わせからオーダーができます。豊富なバリエーションから納得のいく組み合わせをじっくりと選び、あなただけの1台をお作りします。

→ カリモク60 パターンオーダーの詳細はこちら
直して使う面白さを提案
K chair recycled by D&DEPARTMENT
経年によりそのまま使用するのが難しくなってしまったUSEDのKチェアを引き取り、パーツ交換ではなく、フルリペアし、再販売するプロジェクト。Kチェアを長く使う上で、廃棄されてしまう「シート交換」ではなく、より環境に配慮した「張り替え」という方法が、今後選択肢の1つになればという思いで取り組んでいます。

→ blog archive|「K chair recycled by D&DEPARTMENT」について
カリモク60エキシビション2022

カリモク家具

1940年、愛知県に創業。戦前戦後を経て、ミシンのテーブル、ピアノの鍵盤、テレビの木枠などを生産し高度な木工技術を身につける。その後アメリカの輸出家具用に木肘の生産を開始し、家具製造の技術を習得。60年代に入り初めて自社製品としてKチェアを製造する。その後も次々と新しい家具を作り、2002年には60VISION第一号企業としてカリモク60を立ち上げる。現在は海外への出店も意欲的におこない国内外を問わず活躍を続けている。

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