佐賀 森正洋のうつわ

佐賀県の有田町と長崎県の波佐見町は、県境の山をまたいで広がる焼き物の産地です。

佐賀県で生まれた森正洋は、有田で陶芸の基礎を学び、波佐見の白山陶器で「G型醤油さし」をはじめ数多くの器を製作。およそ半世紀にわたって日本の暮らしを見つめ、食卓に並ぶ器のデザインを考え続けました。確たるポリシーのもとに生み出された器は、その多くが今も生産され、愛されています。

今回はデザイナー・森正洋の考えや思想とともに、森正洋によって生み出されたロングライフデザインの器を多数ご紹介します。また、森正洋の代表作のひとつ『平形めし茶碗』は約60柄を展示します。器が生まれた背景や、生み出した人物を知ることで、器との向き合い方を見つけてみてください。

佐賀 森正洋のうつわ

日程
2021/12/9(木)~2022/1/4(火)
時間
10:00~20:00
場所
D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA Map 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ4F

●お問い合わせ:099-248-7804(鹿児島店)

森正洋デザインのうつわ
現代の生活に寄り添い、日常使いしやすい器を数多く生み出してきた森正洋氏。つくられた器一つ一つに森正洋氏のアイデアが盛り込まれています。会期中、定番商品も含め約150点の森正洋のうつわをご紹介します。その中から森正洋デザインの代表作3点をご紹介します。
平形めし茶碗
大ぶりで浅く、椀の内側が平らな形のお茶碗。深めの茶碗には冷めにくい利点がありますが、暖房の発達した現代では料理が冷める心配がないことからデザインされました。平形なのでかき込みやすく、内側の柄を楽しめるのも特徴。ごはんだけでなく、おかずやデザートのお皿としてもお使いいただけます。
ユニバーサル多用深皿
子供から大人まで誰もが使いやすい形の深皿。お皿のカーブが底面にかけて内側に入り込んでいて、スプーンできれいに食べ物をすくうことができ、縁が広いので外にこぼれにくくなっています。テーブルに接する部分には、滑り止めのシリコンが塗られていて、片手しか使えない場合も安定してお使いいただけます(14cmのみ)。
M型ポット
1973年に多様化する日本のライフスタイルにあわせてつくられたM型シリーズのポット。和と洋が入り混じる生活様式の変化に、どちらでも使えるティーセットとして誕生しました。ポットの上にはシュガーポットやクリーマーをスタッキングできます。取っ手が広いつくりで持ちやすく、蓋の落ちにくい構造が特徴です。1973年、グッドデザイン賞受賞。
【関連企画】
平形めし茶碗でランチを食べよう
期間中マルヤガーデンズ2階「Cafe NorieM」にて、平形めし茶碗をお試しでご利用いただけます。
※器の枚数に限りがあるため、お時間帯によってはご利用いただけない場合もございます。

Cafe NorieM │ WEBサイトInstagram
佐賀 森正洋のうつわ

森正洋 │ 陶磁器デザイナー

1927年、佐賀県生まれ。1956年に白山陶器に入社したのち、1960年の「G型醤油さし」で第1回グッドデザイン賞受賞。その後数々の国際的なデザイン賞を受賞。1978年に同社を退社後、森正洋デザイン研究所を設立。広く後進の育成に励んだ。日常的に使う器を考え、作り続けてきた器は現在もロングライフデザインとして生産販売が続く。 2005年、永眠。

佐賀 森正洋のうつわ

デザインモリコネクション

2001年4月11日、森正洋・中山廣文・小田寛孝により設立。陶磁器デザイナー・森正洋のデザインした製品を多くの人に長く使い続けてもらうため活動を続ける。目的は「森正洋のデザインに関わるすべての人の幸せを実現すること」。