TOYAMA JEWELRY PROJECT -若き伝統工芸職人の宝飾への挑戦-

D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY 36回目の展覧会は、富山県が誇る伝統工芸とジュエリーを掛け合わせた新商品を提案するプロジェクトの成果をご覧いただきます。

 

2020年度、富山県が主体となり始めた「とやま伝統工芸ジュエリープロジェクト」は、富山県に根付く伝統工芸である高岡銅器・高岡漆器を、ジェエリーという新しい分野に展開することで、その美しさの可能性を広げていく取り組みです。本プロジェクトでは、建材の着色などを手がける「モメンタムファクトリー・Orii」、彫金・打出を得意とする「しろがね屋裕翠」、高岡漆器の代表的な技法の一つ"青貝塗(螺鈿)”を専門に手がける「武蔵川工房」の3社から、次の世代を担う若手職人が集まり、本格的なジュエリーに挑戦しました。デザイン、制作には、富山県内に工場をもつ総合ジュエリーメーカー「株式会社桑山」が全面的に協力し、商品を作るところから販路開拓までを担うプロジェクトになっています。

 

本展覧会では、このプロジェクトを通して生まれた新しいジュエリー約40点を展示いたします。伝統工芸の技術と若手職人の新たな挑戦により誕生した作品をご覧ください。

 

 

 

 

TOYAMA JEWELRY PROJECT -若き伝統工芸職人の宝飾への挑戦-

日程
2021/3/4(木)~4/25(日)
時間
11:00~19:00
場所
D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY Map D&DEPARTMENT TOYAMA

●お問い合わせ:076-471-7791(富山店)

主 催:富山県
企 画:株式会社TRUNK
特別協力:株式会社桑山、D&DEPARTMENT TOYAMA
協 力:STRIDE、ハマ企画株式会社、株式会社山田写真製版所

1950年の創業以来、高岡銅器の着色を専門に代々が国の伝統工芸士として認定を受け、その技術の継承と革新を行ってきました。2000年には厚さ 1mm 以下の銅板? 真鍮板(圧延板)への着色に成功したことで建築建材やクラフト品など様々な分野での商品展開が可能になりました。その中でも一際美しい青色は Orii ブルーと名付けられ、温かで深みのある色は様々な場面で人々の目を楽しませています。
しろがね屋裕翠
代表である中山裕翠氏が高岡銅器の仕上げ部門の伝統工芸士として認定され、打ち出しから象嵌、彫金まで金属を自在に操り大胆かつ繊細な加工を施す技術が特徴です。その磨き上げられた高い技術で高岡御車山(国の重要有形 ・ 無形民俗文化財であり、ユネスコ無形文化遺産)の錺(かざり)金具の修理を任されています。立体的でダイナミックな打ち出しに繊細な彫金を施した錺金具は高岡のものづくりの長い歴史を今に伝える重要な役割を担っています。
明治43年に初代が創業してから110年の歴史を持ち、代々、高岡漆器の青貝塗 (螺鈿)を専門としてきました。青貝塗とは、高岡漆器を代表する伝統技法の1つで、薄さ 0.1mm 程に削った貝の後ろから透ける漆の黒で青く貝が輝いていることからそう呼ばれています。親子4代がそれぞれの時代の空気を取り入れながら、その美しさと更なる可能性を求め、技術を磨き上げてきました。高い技術力のみならずデザイン性にこだわったものづくりを行い、伝統工芸士として技法の継承と発展に努めています。
ジュエリーの企画・デザインから生産・販売まで一貫したサービスを高いクオリティで提供する総合ジュエリーメーカー。創業者が富山県出身であり、魚津市に主力工場を構える。伝統工芸にも関心が高く、本プロジェクトの趣旨に共感し、参加、協力。