秩父森林資源のもののまわり ーMAPLE BASEのメープル シロップー

 埼玉県秩父市は市の面積のうち約80%を森林が占めるほどに森林資源に富んでいます。そんな秩父の森は、国内でも珍しくカエデの木だけで20種類を超える品種が自生しています。その中の約6、7種類から樹液を採取し、メープルシロップを生産する新しい森林資源の活用が行われています。
日本に輸入されるメープルシロップの量は年間約3000t、世界でも第3位のメープルシロップ消費国です。しかしそのほとんどはカナダを中心とした海外からの輸入品で、これだけの消費をしているのに国内では全く生産されていません。
なぜ国内でも唯一秩父の地でメープルシロップの生産が可能となったのでしょうか。


この製造には株式会社TAP&SAP代表の井原愛子さんと、秩父の豊かな森林を守る活動を行っている「NPO法人秩父百年の森」の活動が大きく関わっています。
井原さんは、都内に務めていた頃、地元である秩父市に帰省した際にNPO法人秩父百年の森の活動に偶然参加をしました。そこでNPOのメンバーが秩父の森に自生するカエデの樹液から作った手作りのメープルシロップの味に感動しました。
そして、これはもっと多くの人に知ってもらうべきだと考えました。井原さんは都内での仕事を辞め、地元秩父へとUターンし本格的なメープルシロップの生産を行うために本場カナダへメープルシロップの製造を学びにいきます。
そしてカナダで使用される製造機を秩父へ導入し、日本初の本格的なメープルシロップの製造を行うシュガーハウス「MAPLE BASE」を秩父ミューズパーク内に立ち上げたのです。

「MAPLE BASE」ではメープルシロップの製造だけでなく、メープルシロップも味わうことができ、購入もできます。そしてメープルシロップの製造にまつわる情報を発信する拠点にもなっています。

今回私たちはこのメープルシロップの製造という新しい森林資源の活用について「秩父森林資源のもののまわり」として年間を通じ、多方面から学んでいきます。

秩父森林資源のもののまわり ーMAPLE BASEのメープル シロップー

日程
2020/8/28(金)~2021/3/1(月)
時間
11:30~17:30
場所
D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER Map D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER

●お問い合わせ:048-580-7316(d埼玉店 洋食・喫茶PUBLIC DINER共用回線)

POP UP ツグミ工芸舎の木のおもちゃ 
秩父産の木材と自家採取材にこだわり、機械を極力使用しないものつくりにこだわるツグミ工芸舎の木のおもちゃを販売します。
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ワークショップ 親子でつくるカエデのアイスクリームスプーン
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秩父産の木材や廃材を使用して木工作品を作るツグミ工芸舎さんを招き、メープルシロップの原料でとなる樹液を採取するカエデの倒木を利用してアイスクリームスプーンを作成します。また後半はカエデの木が森でどのような役割を果たしているのか森の土を使用した実験も行います。
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もののまわりツアー 秩父の森から始まる林業と産業のつながりを知る
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2021年2月末開催予定
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埼玉には何もない。取材を始める前から、特に埼玉に住むの人々から言われました。ですが埼玉に住むように通い、多くの「手付かずの自然」に人の意志を感じるようになりました。護岸工事されていない川岸や、道路沿いに間隔を置くように現れる雑木林。埼玉の人が言う「何もない」の何と粋な事か…。
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メープルシロップ
100%秩父産のメープルシロップ はその年の生産量のうちの何本目かがわかるように全てナンバリングされています。そして売上金の一部は秩父の森を整備する資金へと使われます。森の恵みを味わうとともに森を守る活動を応援しませんか。
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秩父森林資源のもののまわり ーMAPLE BASEのメープル シロップー

井原 愛子

埼玉県秩父市生まれ。大学卒業後に外資系家具メーカーに勤めたことをきっかけに秩父を離れる。
その後、秩父の森づくりを行うNPOやメープルの活動に出会い、Uターンを決意。
2015年に自然の恵みを生かした商品開発やエコツアーの企画などを行う〈TAP&SAP〉を立ち上げた。
MAPLE BASEのプロデュースや第3のみつ「秘蜜」の販売を手がけている。

 

秩父森林資源のもののまわり ーMAPLE BASEのメープル シロップー

NPO 法人秩父百年の森

荒川源流域の秩父。森でカエデなどの広葉樹の種を集め、畑で育て、大きくな
った苗を植樹して針広混交林の持続可能な森づくりを行っています。山、里、
街の連携によって豊な森の復活と地域の活性化を目指しています。