福岡の織物 久留米絣の現代風もんぺ

日本三代絣の一つとされ、福岡県の筑後地方を中心に発展してきた久留米絣。かつては普段着の和服用反物として親しまれてきましたが、洋装化が進んだことで織元も減少しています。福岡県八女市を拠点に地域文化商社としての活動を行う「うなぎの寝床」は、そういった現状に対して、普段着として自然に取り入れたくなる久留米絣を使ったアイテムを提案しています。その中でも「現代風MONPE」は、日本のワークウェアであるもんぺの機能性はそのままに現代に合うすっきりとしたデザインで、タウンユースからアウトドアまで幅広くお使いいただけます。

今回は、京都店で定番で販売しているもんぺに加え、久留米絣の様々な技法を体感できる「いろはもんぺ」や「ハンカチ」、絣の柄を生み出すのに欠かせないくくり糸を使った「靴下」の販売を行い、製作過程もご紹介します。久留米絣がこれからも長くつづくために、現代の暮らしにも取り入れて楽しんでみませんか。

福岡の織物 久留米絣の現代風もんぺ

日程
2022/5/27(金)~6/27(月)
時間
11:00~18:00(火・水曜休)最終日は17:00まで
場所
D&DEPARTMENT KYOTO Map D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

社会状況によっては、予告なく営業日時を変更する場合がございます。ご来店の前に最新情報をご確認ください。
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久留米絣とは
福岡県の筑後地方を中心に発展してきた伝統工芸の久留米絣。経糸と緯糸を括り、染める、先染の織物です。日本の重要無形文化財に指定される久留米絣ですが、戦後以降に洋装化が広まり、和服を着る機会も少なくなった現代では私たちの生活から遠い存在へと変化している現状。現在は職人の高齢化や若手不足により、織元の数も10年前と比較して3分の2以下と減少傾向にあります。
いろはもんぺ
久留米絣には多種多様な柄や色の生地があります。定番のもんぺだけでは伝えきれない久留米絣の幅広さ、奥深さを伝えるためのもんぺが「いろはもんぺ 」。久留米絣には、無地・縞・たて絣・よこ絣・たてよこ絣・つまみ染・文人絣など、様々な表現方法があります。それぞれの生地や柄、技法の価値の再認識や、これからの久留米絣のあり方を見つめ直すシリーズになっています。
久留米絣のためのハンカチ
久留米絣の技術を知ってほしいという思いでできたハンカチです。技法や、久留米絣のことをより知れる解説書も付いており、ハンカチの大きさは、久留米絣の反物の長さという意味もあります。
久留米絣のための靴下 くくり糸
久留米絣の柄や模様はプリントではなく、「くくり」という工程を用いて表現されます。「くくり」とは、糸を染め分ける防染技法で、織る前の糸を1本1本別の糸でくくることで、染まる部分と染まらない部分をつくり、柄や模様を表現しています。くくり糸は染色が終わった時点で役目を果たしますが、活用できる方法がないかという考えからこの靴下が生まれました。一つずつ違いがあるところも面白いです。
福岡の織物 久留米絣の現代風もんぺ

うなぎの寝床

福岡県八女市を拠点に地域文化商社としての活動を行う「うなぎの寝床」。地域文化を紐解き、担っている方々と対話し、ものが生まれる背景にある物語を掘り下げ、流通させる。加えて文化や風景と生活者をつなぐことで対話を生み、地域文化が今後どうなっていくのかをみんなで考えるきっかけをつくりだしている。