香川の手袋産業 

D&DEPARTMENTが発刊している、47都道府県をデザインの視点で1県ずつ1冊に編集した観光ガイドブック「d design travel」。その香川号で特集している、香川県東かがわ市の手袋産業をご紹介します。

 

革やカシミヤ、羊毛などのファッション用から、ナイロンや特殊素材のスポーツや消防用、そして新素材を使った宇宙飛行士用まで、日本で製造される手袋の9割が香川県東かがわ市で作られています。

しかし、時代の流れとともに生産の拠点が海外へと移り、ピークの1970年頃に245社ほどあった手袋縫製業が、2019年には69社まで減少し、職人の高齢化が進んでいる現状があります。そのなかで、伝統の技術や丁寧な手仕事に新しいデザインを加え、オリジナル商品を提案している、「江本手袋」と「ダイコープロダクト」の2社をご紹介します。

 

 

香川の手袋産業 

日程
2021/10/28日(木)~11/29(月)
時間
11:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

※社会情勢を鑑み、定休日や営業時間を予告なく変更する場合がございます。
※最終日は17:00までとなります。
※文化の日、勤労感謝の日を営業する代わりに振替休業となる日程があります。

11/2(火)定休日
11/3(水祝・文化の日)営業
11/4(木)振替休業
 
11/23(火祝・勤労感謝の日)営業
11/24(水)定休日
11/25(木)振替休業

江本手袋
1939年創業。2017年に自社ブランド「佩(はく)」を立ち上げ、素材を上質なウールジャージのみに絞り込み、25色の手袋とリストマフラーを展開。同素材でマフラーも作り、色の組み合わせが楽しめるコーディネートを提案している。
裁断や縫製、刺繍は全て熟練の職人の手によって行われ、手袋製造を通して職人や東かがわ市に住む人たちの暮らしを守り、これからも地域の仕事として続いていくように、東かがわ市の情報発信や、イベント出店にも精力的に取り組む。
今回は20色の手袋とリストマフラーを販売。
ダイコープロダクト
1963年創業。消防士用やスポーツ・アウトドア用などの機能的な手袋の製造を得意としている。衰退していく手袋産業に危機感を抱くと同時に、もっと自由で「自分たちが本当に欲しいグローブ」を作りたいという想いから、地元のデザイナーとともに2017年に自社ブランド「SoH(ソウ)」を設立。機能とデザインにこだわったメンズ向けのファッション手袋を提案している。

今回は、独自の「製品染め」により、他にない風合いと柔らかさを持たせたファッショングローブ「染」と、消防用のグローブの型をそのまま採用した本格アウトドアグローブ「火018」、ウェットスーツのような素材でガーデニングやフィッシングなどの趣味をサポートするグローブ「土」の、異なる機能を持った3つのシリーズを販売。