京都「桶屋 近藤」の手仕事
京都市北区紫野に工房を構える「桶屋 近藤」さんの手仕事を、製造工程も交えてご紹介します。
今回は1~2人暮らしで使いやすいサイズ感のおひつや寿司桶、風呂桶を中心に販売します。
店主・近藤 太一さんは、2002年に「木工芸」の人間国宝である中川 清司さんに出会い、中川さんが手がける桶の美しさや、繊細な手仕事に感銘を受け、桶や樽の製造技術を学びました。その後、2009年に「桶屋 近藤」をひらき、すべてお一人で製造から販売まで行われています。

桶は木片を箍(たが)で締めて作る「箍物(たがもの)」と呼ばれ、鎌倉時代に中国から伝わった技法です。わっぱなどの「曲物(まげもの)」に比べ、小さな木片から大きな容器を作ることができ、水分を通しにくいことから、昭和初期頃まで風呂桶やおひつ、洗濯たらいなど、各家庭で生活道具として使われていました。しかし、プラスチックや琺瑯の技術が普及するにつれ、桶は日用品から工芸品へと移り変わり、京都市内だけでも300軒ほどあった桶屋は今では数軒まで減少しています。

 

桶は、変化する環境の中でも何十年と使い続けることができるよう、材木選びから慎重に行い、季節に合わせて木片を下ごしらえし、約1年弱かけて作られます。シンプルな構造だからこそ、修理も可能です。

近藤さんが手がける品々をぜひ実際にご覧ください。

 

京都「桶屋 近藤」の手仕事

日程
2021/10/1(金)~11/15(月)
時間
11:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

※展示最終日は17:00までの展示となります。

「桶屋のおひつ」受注生産します
2021年12月から2022年11月までの、一年間の季節に沿って作るおひつの受注を承ります。

桶を製造する前段階の、木材の選抜と下ごしらえはとても重要な作業です。竹や木が旬な時期に合わせて伐採し、雨風に当て、日に当て、季節に沿って下ごしらえすることで、収縮が少ない落ち着いた木材になります。
季節に沿って下ごしらえした木材で作られた桶は物として無理がなく、より長くお使い頂くことができます。

1.おひつのサイズを決める
 七寸(五合) ¥44,000
 六寸(三合) ¥38,500

2.オーダーシートに必要事項を記入

3. お会計
 店頭受け取りか郵送をご希望かで送料が発生します。詳しくはスタッフにご相談ください。

4.納品
 2022年の秋口頃納品予定です
10/23(土)、11/6(土)、インスタライブ配信します!
2回に分けて、D&DEPARTMENT KYOTOの公式Instagramアカウント(@d_d_kyoto)よりライブ配信します。

①桶屋近藤さんの工房見学ツアー
 ・配信日時:10/23(土)19:00~
 ・配信場所:桶屋近藤さんの工房より配信します。


②お手入れ・使い方講座
 実際に寿司桶やぐい呑を使いながら、長く使うためのお手入れや使い方について伺います。
 ・配信日時:11/6(土)19:00~
 ・配信場所:桶屋近藤とD&DEPARTMENT KYOTOを繋いで配信します。
修理のご相談 承ります
おひつや寿司桶など、お持ちの箍物の修理のご相談を承ります。
箍が緩んできたなどのお悩みがある方、ご相談ください。

※価格・納期はお品物の状態によって変動します。
※状態によっては修理を承れないものもございます。
京都「桶屋 近藤」の手仕事

近藤 太一/桶職人

1973年 大阪生まれ。

1998年 京都精華大学大学院修了。

2002年 木工芸家・中川清司氏(重要無形文化財保持者)に師事。職人として桶、指物の技術を学ぶ。

2009年 独立し、京都市北区紫野に工房「桶屋近藤」をひらく。

2016年 「京指物」伝統工芸士の認定を受ける。