鹿児島の竹細工

竹林面積日本一の鹿児島県では、昔から農具や生活に必要な道具を竹を使って各家庭で作る習慣があり、竹製品が日用品として使われてきました。山から竹を切り出すことは自然環境を整える為に必要な事で、鹿児島の竹細工は理にかなっていると言えます。現代では竹細工、竹工芸は一定の職人が担っており、次世代への継承や、適正な価格での流通により職人を守ることなどもこれからの課題と言えそうです。

 

京都店では初めての開催となる今回は、3つの生産者さんの竹細工をご紹介します。

薩摩川内市入来町にて親子三代に渡って竹細工に携わり、新しい世代に親しまれる製品の開発と伝統工芸品としての竹細工の普及に力を注ぐ「八木竹工業」。姶良市に工房を構え、竹細工をはじめ工芸品の制作や指導を行っている「柚木竹細工工房」。伝統工芸の継承・普及に取り組む「鹿児島市竹工芸振興組合」の、かごやざる、収納、キッチンツールなど、暮らしの道具としての竹細工を中心にご紹介します。

抗菌作用を持ち、通気性も良い竹細工はこれからの季節にぴったりです。

鹿児島の竹細工

日程
2021/7/23(金)~8/16(月)
時間
11:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

※社会状勢を受け、状況により定休日や営業時間を変更とする場合がございます。
※最終日は17時までとなります。

鹿児島の竹細工

八木竹工業

薩摩郡入来町に工房を構え、大正14年の創業から親子三代に渡り竹細工に携わる。竹のある暮らしを提唱し、生活に取り入れ易い新しい竹製品の開発にも力を注いでいる。三代目の八木秀作さんは、全国の伝統工芸士有志と共に東京台東区の「2k540 AKI-OKA ARTISAN」内のショップ立上げにも携わる。

鹿児島の竹細工

柚木竹細工工房

姶良市に工房を構え、竹細工をはじめ工芸品の制作や指導を行っている。山から竹を切り出し、高温での油抜き、竹割り、竹ひごに整えて編組するまで、と青竹から製品になるまで全ての工程を行っている。竹ひごの処理の丁寧さ、編みの美しさは、柚木さんならでは。

鹿児島の竹細工

鹿児島市竹工芸振興組合

戦後の産業復興の一環として、農閑期の副業であった竹工芸に取り組んだのが始まり。鹿児島市が毎年開催する"竹工芸技能者育成講座"を受講し、技術を習得した者だけが組合員として活動できる狭き門である。現在の組合員は120名程。伝統的工芸技術の練磨、継承・普及に取り組む。