鹿児島 種子島の鋏と庖丁

鹿児島県の南に位置する種子島。海岸で多くの砂鉄が取れたこともあり、古くから鍛冶が栄えていました。「たたらの島」と呼ばれた種子島に1543年、鉄砲と同時に伝わったのが種子鋏の始まりとされています。

最盛期には30軒近い製造所があり、日本各地に卸していましたが、現在は3軒のみ。梅木本種子鋏製作所、池浪刃物製作所は製造スタイルは違えども共に種子鋏の技術と切れ味を後世に残していこうとしています。

種子鋏は「ねり」とよばれる刃の反りよって、切るたびにシャキシャキと刃がこすれ合い、同時に研がれる仕組み。永く寄り添う日常の道具をお楽しみください。

鹿児島 種子島の鋏と庖丁

日程
2021/4/8(木)~5/11(火)
時間
10:00~20:00
場所
D&DEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA Map 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ4F

●お問い合わせ:099-248-7804(鹿児島店)

梅木本種子鋏製作所
梅木本種子鋏製作所の梅木昌二さんは県外の金属関係の会社に勤めたのち、種子島へ帰郷。鍛冶屋として37代続いた牧瀬義文さんの外弟子として技術を継承する。刀鍛冶さながら昔ながらの製造法で現在も種子鋏を作り続けているのは種子島では梅木昌二さんのみである。
池浪刃物製作所
先代まで旧式の鋏造りを継承してきたが、機械技術を取り入れ効率良く安定した生産に成功。何十年と背中を見て学ぶ経験と勘の技術伝承ではなく、数値化と機械化によって種子鋏の技術が後世に残るようにした。黒仕上げの種子鋏もここ、池浪刃物製作所が生み出したものである。