京都「桶屋 近藤」の手仕事
京都市紫野に工房を構える「桶屋 近藤」さんの手仕事を、おひつや酒器など約20数点販売するとともに、製造工程も交えてご紹介します。
店主・近藤 太一さんは、2002年に「木工芸」の人間国宝である中川 清司さんに出会い、中川さんが手がける桶の美しさや、繊細な手仕事に感銘を受け、桶や樽の製造技術を学びました。その後、2009年に「桶屋 近藤」をひらき、すべてお一人で製造から販売まで行われています。

桶は木片を箍(たが)で締めて作る「箍物(たがもの)」と呼ばれ、鎌倉時代に中国から伝わった技法です。わっぱなどの「曲物(まげもの)」に比べ、小さな木片から大きな容器を作ることができ、水分を通しにくいことから、昭和初期頃まで風呂桶やおひつ、洗濯たらいなど、各家庭で生活道具として使われていました。しかし、プラスチックや琺瑯の技術が普及するにつれ、桶は日用品から工芸品へと移り変わり、京都市内だけでも300軒ほどあった桶屋は今では数軒まで減少しています。

桶は、変化する環境の中でも何十年と使い続けることができるよう、材木選びから慎重に行い、季節に合わせて木片を下ごしらえし、約1年弱かけて作られます。シンプルな構造だからこそ、修理も可能です。

近藤さんが手がける品々をぜひ実際にご覧ください。

京都「桶屋 近藤」の手仕事

日程
2020/12/18(金)~1/18(月)
時間
10:00~18:00(火・水曜休)
場所
D&DEPARTMENT KYOTO

●お問い合わせ:075-343-3217(京都店)

展示最終日は17:00までの展示となります。
12月29日(火)~1月7日(木)は年末年始のため休業致します。

京都「桶屋 近藤」の手仕事

近藤 太一/桶職人

1973年 大阪生まれ。

1998年 京都精華大学大学院修了。

2002年 木工芸家・中川清司氏(重要無形文化財保持者)に師事。職人として桶、指物の技術を学ぶ。

2009年 独立し、京都市北区紫野に工房「桶屋近藤」をひらく。

2016年 「京指物」伝統工芸士の認定を受ける。