奈良 白雪ふきん

奈良県は、かつて王朝文化の中心として栄えたことから、宮廷建築や寺院・神社の内装や儀式用に特殊な織物を求められることが多く、その技術を向上させてきました。
そんな古来より織物の産地である奈良県で、長年蚊帳製造業を営んできたのが白雪ふきん株式会社です。白雪ふきんは、現当主の祖母が、蚊帳生地を裁断する際に出てしまう端切れを有効活用しようと生地を重ねて縫製し自家用ふきんに仕立てたことがきっかけで生まれました。以来、その使いやすさが評判となり商品化され、吸水性や速乾性に優れる使い勝手のいいふきんとして私たちの日々の暮らしに寄り添っています。
白雪ふきんは丈夫で長持ちし、最初は食器拭きやおしぼりに、その後台拭き、最後には雑巾として形を変えてとことん使い切ることができます。織物の技術と伝統を生かした「白雪ふきん」に触れて、その使い勝手のよさを感じてみてください。

奈良 白雪ふきん

日程
2020/2/26(火)~3/22(日)
時間
11:00~19:00
場所
D&DEPARTMENT YAMANASHI by-Sannichi YBS Map D&DEPARTMENT YAMANASHI by-Sannichi YBS

●お問い合わせ:055-225-5222

白雪ふきんの特徴
白雪ふきんの蚊帳生地は目の粗い平織生地で、素材は、 綿・麻・レーヨンを使用しています。中でもレーヨンという素材は、木材パルプを原料とすることから生分解で自然に還る再生繊維です。綿や麻と比較すると吸湿性・放湿性に優れておりニオイの付きにくさ・しなやかな手触りもありふきんに最適な素材と言えます。
その上、高い技術と経験を誇る職人さんたちによって丁寧に友禅染が施されたふきんは、日常でふきんを使う際にちょっとだけ心を弾ませてくれます。
柄物にも塩素系漂白剤が使用でき、長く清潔に使い続けられます。
スクワランシリーズ
美肌効果があると言われる、深海鮫から採れる天然のスクワラン・オイルを、柔らかさと保湿性に優れたレーヨンに練り込んで、マシュマロのようにふんわり柔らかく仕上げた新感覚のタオルです。
一般的に、タオルを強い界面活性剤の入った洗剤などで洗濯し使用し続けることで、皮膚が外部からの刺激に無防備な状態になり、アレルギー症状や皮膚炎が起きやすくなると言われています。白雪ふきん株式会社の現当主もアトピーに悩まされていたその一人です。そこで、現当主は生地を平織りにすることで肌との接地面が広くし、撫で洗いするだけで肌の不要な汚れや皮脂を落とすスクワランタオルを完成させました。 スクワランタオルは常に11%の水分を保持し、保湿性に優れた繊維でお肌に負担を与えず潤いをもたらします。
関連情報
2ヶ月間暮らすように現地を旅して、本当に感動したものだけをロングライフデザインの視点で紹介するd design travelシリーズの奈良号です。各都道府県に根付いたその土地の個性を「らしさ」として選定し、観光・飲食・買物・喫茶・宿泊・人物の6つのカテゴリーに分けて掲載しています。
単なる情報満載の旅行雑誌ではなく、D&DEPARTMENTの感覚で確かめ、10年後も継続する生命力と、地場からのメッセージを感じられる場所を紹介しています。
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奈良 白雪ふきん

白雪ふきん株式会社

蚊帳製造が盛んな奈良にて、長年生地製造業を営んでいた「垣谷繊維」。その現代表・垣谷欣司さんの祖母が蚊帳生地を裁断する際にできるハギレを有効活用しようと、生地を重ね折りして作ったふきんを製造。自身で使用していたところ、使い勝手の良さから友人にも大変好評で、そこから一定の寸法で製造が始まりました。織物の技術と伝統を生かされた布巾は、奈良・東大寺で毎年8月7日に行われる大仏さまのお身拭いにも毎年献納されています。