75:  ちゃんと困る

東京の島「利島・大島」に行ってきました。そして、いろんな気づきをもらえた旅でした。その中でも大きかったのが、JAの加藤さん、村役場の荻野さん2人の出会いです。二人はこんなことを言っていました。「困った時は、ちゃんと困るのが大切」だと。「ちゃんと困る」って一瞬、わかりませんよね。でもよく考えてみましょう。私たちの生活の中には「困る」ことって実はたくさんあります。とはいえ、加藤さん、荻野さんが暮らす離島ほどはないんです。離島に暮らすと「困る」ことがたくさん出てきます。でも、島暮らしではない私たちは、その「困る」は誰かしらが解決してくれています。例えば、雨がずっと降らなかったことがあったそうです。島民は約300人。島の貯水槽は360人を想定して作られている。雨が降らず貯水槽の底が見えた時、困るわけです。そこで「誰かがなんとかしてくれる」と考えず、本当に考えてみる。それを「ちゃんと困る」と表現していました。いちいち、困ったと思ったら「自分ごとにして困ったそれと向き合う」ちゃんと困る癖をつけることが、島で生きるということと結びつくというお話でした。意外と難しいことかもしれません。これ。でも、やってみましょう。