D&DEPARTMENT静岡店にて、SPACさんとの合同企画
「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011連動企画 D勉強の会 デザインの仕事」を開催しました。
d design travel静岡号でも取材したSPAC。
美術やデザインが好きで、美術館やデザインの観光はするけれど、パフォーミングアーツはまだあんまり経験したことがないなあ、という方へ劇場に行ってもらいたくて、
舞台美術やデザインの仕事という入り口から舞台の魅力を伝えたくて、この会を企画しました。
今回は「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」の中から3つ、舞台美術も面白い演目をSPACさんと一緒に選びご紹介。
お話頂くのは、SPAC文芸部の横山義志さん。
一つ目は、宮城聰演出の「天守物語」
泉鏡花が書いたこのお話は、妖怪と人間のラブストーリーですが、妖怪の目線から、戦争をしたり、他の命を我がもののように扱い振る舞う人間達を、「なんて馬鹿げているのだろう、、」と見ている姿が書かれています。
妖怪の美しさや怪しさを、衣装や、「声を出す俳優と動きを見せる俳優が別人」という宮城さん特有の「二人一役」の手法で表したり、アジアの楽器を俳優達が奏でるお祭りのようなにぎやかさがあったり、演出が面白くて楽しみな作品。
「エクスターズ」のお話は、演出家タニノクロウさん自らにお越し頂きました。
新宿の空き地に、奥行き50メートルの巨大な舞台を作り上げてしまったり、(しかも全員未経験者というメンバーと一緒に)
逆に自宅であるマンションを舞台に作り替えてしまって、ミニマルな舞台を作ったり、やる事が大胆なタニノさん。
宮城さんは、「本来舞台というのは、化け物が現れるのが面白い場所。最近はそういう化け物があまりみられなくなってしまって、危機感さえ抱いたけれど、タニノさんはまさにそういうものをつくってしまうひと、身の丈に合っていないものを作ってしまう人」とタニノさんのことをおっしゃっていましたが、
そんなタニノさんが、静岡舞台芸術公園の中で過ごしながら、さて、何を作ろうか、、とゼロから舞台をつくっていく様子を取材し、その行程を見ながらお話頂きました。
その場、その場の空気の中でしか思いつかない舞台を、ゼロから作っていきます。
会場では、やっと今日出来上がったばかりの舞台装置の写真も見せてもらいました。
なんだか、舞台芸術劇場に、すごい壁が立っていましたよ!
今回、震災の影響で公演が中止となってしまた「時の商人」は、シンプルな舞台装置をころころと展開させて、2時間で27シーンも舞台が入れ替わる、まるで映画のような舞台。
ふつう、演出家や劇作家というのは、家の中で文章を書いて、それを演出家が演出考えて、そこから美術、照明、音楽なんかが出来ていきますが、ジョエルポムラの演出は真逆。
まず劇場の舞台の上に、セットを作り、照明をあてて、音楽をかなで、俳優に動いてもらって、言葉を発してもらって、それを書き留めていきながら脚本を書くんだそう!
勉強会に参加されたお客様の中にも、「あれ、見たくなっちゃったなあ」とおっしゃる方がちらほらいらっしゃいました。
公演は中止ですが、公演するはずだった6月25日、26日に、この舞台のVTRをSPACにて上映し、ナレーションをSPACの俳優が演じます。というのも、この舞台は俳優達は台詞を一言も発さず、主人公の女性が過去の回想をナレーションでしゃべっていく、でも、だんだん、舞台の動きとナレーションがずれていく、ナレーション(回想)が嘘なのか、舞台で繰り広げられる現実が嘘なのか、分からなくなっていく、、、という演出。
こちらのイベントは無料だそうです。
D勉強の会にご参加下さった皆様、本当にありがとうございます。
そして、横山義志さん、タニノクロウさん、企画を一緒にすすめてくれたSPACの荒井さん、成島さん、取材にご協力くださった中尾さん、「ふじのくに⇄せかい演劇祭関連企画をやろうと、お声をかけてくださった奥野さん、取材に応じて下さったSPACの皆様、本当にありがとうございます。
今後も、6月に開催される「ふじのくに⇄せかい演劇祭2011」のレポートをこちらのブログで紹介していきます!
6月は、みんなでSPACへ行きましょう!
D&DEPARTMENT PROJECT SHIZUOKA by TAITA 森千夏