前編は、ヴィツゥのオフィスやワークショップを、シェルフや各パーツなどの製品を軸にご紹介します。
ドイツで創設されたヴィツゥは、1995年に本社と生産の拠点を英国に移しています。
本社は、ロンドン市内北部のカムデンタウンにあります。

日本はこれからですが、英国、ヨーロッパはもとより、アメリカとオーストラリアでも既に販売され、世界中に広く支持されている企業にしては、驚くほどシンプルでコンパクトな社屋です。この社屋には、オフィス、製品の最終工程から出荷まで行うワークショップ、ショールームがあります。
まずは、オフィス。
書棚もデスクもちゃんと606で構成されています。
ネットワークケーブルは、もちろん、専用のケーブルカバーでひとまとめにされ、コンセントプラグまできれいに伸びています。
身の回りの書類の作業管理や整理にはオプション品のアルミニウムトレイが使用され、前面にはカッティングシートで作業工程や各人の名前が表示されています。シンプルかつ機能的で、「この使い方、このひと工夫良いね、、、」と思わせる箇所が随所に垣間みられました。
次に、ドアを挟んですぐ隣にあるワークショップ。
設計(営業)担当者も何かあればすぐに現場に見にいける距離。モノをつくってモノを売る企業にはとても重要なことです。
こちらは、キャビネット類のパーツ保管及び組み立てスペース。英国内の協力工場で製造されたパーツが、ここで組み立てられ最終製品となります。
上が、Semi-wall mouted/Compress式の柱となるX-postの保管場所。下が、その加工スペース。
X-postの高さの上限は、安全性を考慮し350cmとなっていますが、元は550cmもの長さがあります。設置スペースに合わせて、適切な長さに切断され、アジャスターボルトとE-trackを付けて最終製品となります。上の写真手前の台に載っているのが完成品。週末にオープンを控えた新しいショールーム用です。新しいショールームはこれまでの経験と知識を活かした、素晴らしいショップです。レポート最終回で詳細をご紹介しますので、ご期待下さい。
メタルシェルフの保管スペース。メタルシェルフも外部の協力工場で製造されていますが、長年の付き合いで品質が安定し信頼がもてるため、梱包された最終製品として納品、保管されています。
続いて、ショールーム。
外から黒い鉄の扉を開けて建物の中に入ると、既にショー?は始まっています。ある程度成熟した英国市場向けに入門者用に新たに始めた提案「スターターコレクション」が玄関先や階段に設置されています。実際に進むにつれて、期待感が高まりワクワクしてきます。
階段を上がってすぐ右にショールームスペースがあります。本社併設のショールームはスペース的に小さいですが、窓の向うがワークショップになっていて、製品が丁寧に組み立てられたりする現場が見られるという点で、ひとつのあるべき姿だと思います。
最後に、おまけ。
当然のように606で構成されいてるスタッフの休憩スペース。
そこで、カタログやサイトには出ていない、キッチンシンクを発見しました!キッチンシンクは、英国内のみの特注中の特注のようで、ジャスパー・モリソンのオフィスにも特別に設置されているようです。
軽めにと言いつつ、書いているうちにかなり力が入り長くなってしまいました。
最後まで飽きずに読んでもらえたか、ちょっと不安です。
が、きっと、ヴィツゥや606ユニバーサルシェルビングシステムについて、少しは知ってもらえたのではないかと。。。
次回は、「ロンドン研修レポート 2〜オフィス/ワークショップ 後編」として、ヴィツゥの理念や仕事スタイルを軸に、引き続きオフィスやワークショップを紹介したいと思います。
D&DEPARTMENT PROJECT ヴィツゥ担当 長谷川宏一