第6回D勉強の会レポート

2009年4月24日 22:05更新

栃木県益子町にある「STARNET(スターネット)」とは、その土地の伝統や知恵を生かした暮らしを実践しながら、食・暮らし・衣を考えた、オーガニックレストラン、クラフトを紹介するギャラリー、工房などを構えた活動体です。

先月、ゲストにSTARNET主宰 馬場浩史さん、そしてSTARNETが主催する音楽レーベルからアルバムをリリースしているアーティスト「いろのみ」を迎えて開催したD勉強の会の様子をレポートします。


第6回 D勉強の会「わたしたちはこれからどんな生活者になるべきか」
トークゲスト:馬場浩史(STARNET, 馬場浩史環境設計事務所主宰)
ライブゲスト:いろのみ+津田貴司 
日時:2009年3月11日(水)
会場:D&DEPARTMENT 東京店

今回の勉強会は2部構成、まずはナガオカと馬場さんの対談から始まりました。
スターネットを始めたきっかけ、人とのつながり、音楽について...など
沢山のお話を伺うことができました。

馬場「20代の早い時期からデザインのビジネスをしていました。 会社を大きくすることとか、人に認めてもらうことが目的となって仕事をしていたんです。

ところが、自分の中にものすごい違和感が生じて『その結果誰も幸せになっていない』と感じ始めるんですね。
金銭的には豊かになっても、暮らしは豊かになっていかないんです。
それが大きなきっかけになっていると思います。」

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ナガオカ「結果、今また忙しくなったことはどう思われますか?」

馬場「常に詰め込まないようにバランスは見ています。

心がけているのは、新しいことを始める時には一番大切なものを捨てるということです。
だから自分の場合、新しい何かを始めようと思った時には、同時に何か捨てるものも考えるんです。

ちょうどいいという、自分が現場まで触れるということ、責任が持てるということ、見えるということ。
そこから離れるとちょっとバランスを崩しますよね。」

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馬場「今、世界が非常に個人的になっている感じがするんです。
スターネットにやって来る、誰かと一緒にお茶を飲む、そこで関係が生じて次に発展していく。そういうことは豊かだと思います。
出来る限りやってみようと思うんですよ。
それがさらに次へ発展していくのではないかと思うんです。

みんなスケジュールに追われて普段は接点を持てない、そこでなんとか頑張って少し時間をつくって、みんなで集って、目的を持たずにお茶を飲めば良いと思うんです。

その中で生まれてくることは強いと思うんですよ。
自然発生的な力、熟成されていくもの、こういうものが大事だと思うんです。」

直接話される言葉は、より強い力を持って来場者に届いたようです。
対談の後は、事前に受付したみなさんからの質問にもお答えいただき、貴重な時間はあっという間に過ぎていきました。

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第2部は、いろのみのライブ。スクリーンには益子の風景が映ります。
音響のTAGUCHIの協力により、音が四方から会場全体を包みこみます。

ゲストに津田貴司さんを迎えてのスペシャルセッションもあり、また、いろのみの音楽がどのように作られているのか解説いただく場面も。

ピアノと電子音による静かで美しい音楽。ほぼ即興という2人の演奏は風が吹いて、木を揺らし、音を立てる、そんな関係を思い起こさせます。
まるで自然の中に身を置いているような心地良いライブとなりました。

場所をつくり、人が集まり、ものや音楽が生まれる。
そこには自然なものづくりの姿があるようです。

「楽しんでもらいたいから」そういって、率先して会場を調整する馬場さんの姿に、STARNETもきっと同じように生まれたのだろうと感じました。

全ての物事は、届ける側の気持ちと受け取る側の気持が通い合う、そんな関係が大切なのだと改めて気づいた勉強会となりました。

ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
そして今回予約多数のためご入場いただけなかったみなさま申し訳ございませんでした。
ぜひ、次回の「D勉強の会」にもご期待ください。


D&DEPARTMENT PROJECT 田中陽子

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