第2回レポート サンタクロースって何?サ

2006年6月 9日 22:24更新

第2回 レポート
サンタクロースって何?サンタクロースに直接聞いてみる会

日 時 2006年6月9日(水)19:00~22:00
会 場 D&DEPARTMENT PROJECT TOKYO
ゲスト パラダイス山元さん

※このイベントは終了しました。


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2006年6月9日、D&DEPARTMENT東京店1階、普段はダイニングとして使われているスペースにスクリーンを設置した会場には、開演の7時を前に続々と人が訪れ、D&DEPARTMENTメンバー会員とスタッフを合わせた約100名が集まりました。

パラダイス山元さんは、日本で唯一の"国際サンタクロース協会公認サンタクロース"です。一般には「マンボ演奏家」「マン盆栽家元」としての活動が著名ですが、
「サンタクロース」としてどんな話が聞けるのか、会場は期待でふくらみます。

サンタクロースの紹介VTRが終了すると、どこからともなくベルの音が響き渡り、会場後方から「HO, HO, HO」と山元サンタクロースが登場。赤い衣装に大きな袋を抱えた季節外れのサンタクロースに会場は一気に盛り上がり、盛大な拍手で迎えられました。

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今日は普段聞けない話をしましょう。
脅かす訳でも、あおる訳ではないけれど、生まれ変わって帰ってもらいたい

サンタクロースになったきっかけについて山元さんは「特別興味があった訳ではなかった」と振り返ります。

11カ国のサンタクロースからなる「国際サンタクロース協会」が、仏教国なのに24日もお店が開いている盛大な日本のクリスマスを不思議に思い(ヨーロッパではクリスマスはほぼ全ての店、施設、機関が休みとなる)、日本にもほんもののサンタクロースの存在が必要であると候補者を探していたところ、知人の代理として急きょ試験に参加した山元さんが合格。


クリスマスとは何をする日?

山元さんはサンタクロースとして会場に問います「クリスマスとは何をする日?」。
それはケーキが食べれる日でもなく、男女がデートする日でもない、本当のクリスマスとは「家族と過ごす日である」と。

クリスマスという文化が根付いている北欧では、サンタクロースは、彼らを通して日々の行いを見直したり、人をねぎらう気持ちを養うなどの教育の一環でもあり、またそれらはサンタクロースだけでなく一緒にクリスマスを祝う家族、親の仕事でもあるのです。

「北欧では子供達には「良い子」の家にしかサンタさんは来ないと教える。日本にはまずそれが欠けているんです。」


「正しいクリスマスの過ごし方」とは

良い子、悪い子リストの締め切りまでに、品行方正にして、
親の言う事をちゃんと聞き、良い子にしている。
サンタさんが一晩にたくさんの家を周りお腹がすいちゃうから、
おいしいクッキーを焼いて用意しておく。
去年の感謝の気持ちを込めた手紙を書く。
これを繰り返していくうちに、自然に文化として国全体で伝承していくのです。


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様々なエピソードを交えて講演は進み、度々話題にのぼったのは、サンタクロースの活動で直面する日本の子供たちを巡る現実について。
子供の成長は、全て大人の責任であるという事。物をもらう事になれてしまった子供達、サンタクロースを信じる心を非難する子供、またその行為をたしなめない大人。そういう子供たちを増やさない社会をつくること、それがサンタクロースとしての仕事であると山元さんは言います。
「サンタクロース協会の目的は宗教よりも、道徳的な活動。プレゼントをみんなに届ける訳でも、サンタクロースの地位を高める物でもないのです。」


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元デザイナーである山元さん
元デザイナーである山元さんの話はデザインにも及びました。

「サンタクロースだからっていう物の見方とは違って、普通に皆さんデザイン関係のお仕事とかしていてその中でも、人の優しさとかどっかに表現出来るかってすごく大事だと思う。

デンマークのエコライフとかスウェーデンのデザインがどうとか、北欧ブームみたいなところがあるけれど、でも、北欧がどうしてデザインの質があんなにいいのかという本質を突き詰めている特集に出会った事がないんですよ。国全体がどういう気持ちで生きていたかという証が、デンマークの町並みだったり、そういう小さい生活の積み重ねが明瞭化しているように私は思うんですよね。
日本なんかヨーロッパの車が走っているけど周りバラバラですよね。ガードレールとか、あの形の説得力も含めて変わってないんですよね。センス悪い事が、生き方が悪いって意味ではないですが、目指そうとしている方向としては、一部の心ある人の気持ちが、少しづつでも固まっていかないと、なかなかそういう環境は変わらないだろうし、よっぽど心も変わらないしってちょっと感じたりします。」

人がやっていない事だけを一個ずつ潰していきたい

そしてご自身については
「昔は自分の形にした物を何か残したいって気持ちがものすごく強かったです。
働き初めてからバンドとか、ライブとかやり始めると、逆に形にならないものの方が価値があるんじゃないか、自分が今、発した音とか、そこでみんなはねて踊るとか、無形のなにかかが人を感動させるという行為に急に転向したんですよね。
サンタとか、盆栽とか、入浴ソムリエとか、餃子とか、自分の人生一回しかないと思ったら、あれもこれも今やりたい事が続いちゃって。人のやってない事をやりたいなというのがあって、それはまあ、サンタ的にではなく、パラダイス的生き方なんですけど。
誰かがもうやっているとなった時点で、興味の対象から消えてしまうんですよ。人がやっていない事だけを一個ずつ潰していきたいなってところで、たまたまサンタっていうのも、自分のコマにはまっちゃったっていうのかな。」


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最後には、山元さん編集による「サンタ冬季五輪」の映像が上映され、普段見られないサンタクロース達の無邪気な姿に会場はなごやかなムードにあふれました。
その後は山元サンタクロースを囲んで交流会が開かれ、それぞれにサンタクロースとふれあうことが出来ました。
日本ではサンタクロースはまるで、神様のような非人間的なイメージが強いですが、この勉強会で、サンタクロースという存在に、そして山元さんの人柄に直に触ることのできた参加者の心の中にはもっとリアルな、新しいサンタクロース像が刻まれたのではないでしょうか。それは心に永遠に住み続け、ほんもののサンタクロースが目指す、ほんもののクリスマスとして、親から子へと次の世代に受け継がれていくことでしょう。


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パラダイス山元(ぱらだいすやまもと) 北海道、札幌市生まれ。

日本大学芸術学部美術学科卒業後、富士重工(SUBARU)デザインセンターに入社。初代LEGACY、ジウジアーロと共にSVXの開発に携わる。

その後、一転「東京パノラママンボボーイズ」でデビュー。
マンボミュージシャンとしての活動を行いながら、1998年数々の難関を突破して、アジア地域で初めてのグリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロースとなる。
他にも、コラムニスト、マン盆栽家元、入浴剤評論家など、様々な分野で活躍中。

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