ぐるぐる 鈴木稔さん工房見学レポート1

2011年9月29日 16:38更新

24日、栃木号記念ぐるぐるの2日目は、「益子」。
d編集部は民芸店ましこやスターネットでバッジを手に入れたあと、
読者の皆さんと一緒に鈴木稔さんの工房を訪ねました。

益子トラベルのベースキャンプ「ヒジノワ」に集合して、
そこから編集部手製の地図を見ながら、
山の中にある稔さんの工房へ、それぞれ自分の車で向かいます。
道のりは、車でおよそ15分。
途中通り過ぎるのは、益子の美しい田園風景。

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少し道を逸れたところに、「土祭」の舞台もあったのに、ご案内を忘れていました(ごめんなさい)。
素晴らしい天気に恵まれ、作り物のような白い雲が浮かんでいました。

編集部もはじめて訪れたときは迷いに迷ったワイルドな工房に、
全員無事到着し、工房見学スタートです。
鈴木稔さんに工房内をご案内いただきながら、
益子焼の特長や、益子の土・釉薬について説明いただきました。

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「益子の土」

d    :今回、栃木号で紹介した4人の益子作家の皆さんは、
     すべて、益子の土、益子の釉薬(ゆうやく)、益子の窯を使って、
     制作されている方にご登場いただきました。
     益子の土や釉薬について、まず教えてください。

稔さん :益子の土は、とってきた固まりを割ってみると、
     土以外のいろいろなものが混じっています。
     陶芸用土をつくる工場では、大きな水槽で水にとかして、
     石や砂利を沈めて、木の根を浮かし、
     中間層のなめらかな粘土質だけを使います。

     110927_minoru_2.png

稔さん :僕の場合は、とってきた土そのものを、
     この普通のザルをつかって、ヘラでこします。

     110927_minoru_3.png

ナガオカ:知らなかったなあ。どのくらい時間がかかるんですか?

稔さん :1樽(およそ20kg)あたり、だいたい丸一日かかっちゃいます。
     でも、この作業を手作業で行うことで、
     粘土のなかに混ざっているいろいろな成分、
     たとえばミネラル、石や砂などが残るので、
     工場でつくる土に比べて土としての味わいがあります。
     性質上、薄い器をつくるのにはあまり向いていないと言われています。


「益子の釉薬」

稔さん :益子では、釉薬の原材料が豊富にとれます。
     益子が窯業地として大きく発展した理由の一つです。

     110927_minoru_4.png

稔さん :たとえば「土灰」は雑木の灰を水に溶かして、
     こしたものを乾燥させた粉末。
     カリウムやカルシウム、ナトリウムが含まれていて、
     この成分が、ガラス質をキレイに溶かしてくれます。

     「藁灰」は、藁を燃やしたもの。僕は田んぼで焼いています。
     薬の粘りを出したり、白濁させたりします。
    
     これらを混ぜ合わせて釉薬をつくります。
     そのときに、鉄分を入れると黒色に、
     銅の粉末を入れると緑色に発色します。

     110927_minoru_5.png

稔さん :釉薬のなかでも、特に、茶色の「柿釉(かきゆう)」は、
     益子の特産品と言われています。
     この工房の近くの足沼という石切り場でとれるのがまず一つ。
     そして、石を砕いた粉末を水に溶かして、
     素焼きの器にそのままかけるだけで、釉薬になります。

一同  :おおー
     へえー
     110927_minoru_6.png
          
稔さん :石が単身だけで釉薬になる、大変優れた性質で、
     全国的にも珍しいものです。現在でも生産されています。
     材料についてはそんなところです。
     これらをつかって、どのように器を制作するか、
     ちょっと一つ、器をつくってみます。

一同  :!!!
     
     110927_minoru_7.png

               (つづく)


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益子の土と、鈴木稔さんオリジナルの型をつかって、箸置きをつくります。ぐるぐるレポート、最終回です。
ぐるぐる益子編・連載3回目。 薪の炎で焼くか、ガスの炎で焼くかで、器の仕上がりが違う?? 窯の話、そして、地震の話。
「伝統的っぽい、民芸っぽいの益子焼はつくりたくなかった」鈴木稔さんによる器成形のデモンストレーション。
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