この写真で何島か分かる方は、おそらくかなりの瀬戸内ツウ。
島の先端にちょこっと見えている煙突が目印。
岡山県側からフェリーで渡るときに見える・・・そう犬島です!
犬島はかつて銅の製錬所があり、その遺構を保存しながら、
アートスポットとして生まれ変わった、人口およそ60人の美しい小さな島。
特産の石材でデザインされた防波堤に、美しい芝生が遠くまで続き、
道の先に見えるのは製錬所の煙突です。
だいぶ近づいてきました。

製錬所に入る前に腹ごしらえ。
チケットセンターに入っているスタイリッシュなショップ+カフェで
お弁当「いぬじまごはん」を。
このパッケージをはじめ、お土産各種も
細かいところまでデザインされていました。

カフェから歩いて数分、製錬所鉄のゲートをくぐると、
そこはもう異世界。
現代の最新のアートや建築に、およそ100年前の近代産業の遺構。
精錬しきれなかった金属の粒が、今もキラキラと壁や地面に光り、
悠久の時間を循環しながら生きてきた島の自然も一つになっています。
かたや高級リゾートのようであり、

かたや摩訶不思議な秘境のようでもあり・・・。

ただただ、この光景を眺めながら深呼吸したくなるような場所です。
文字通りの「観光」を満喫。
ここに展示、というより設計されているのは、アーティスト・柳幸典さんの作品。
これがまたおもしろくて、大満足の製錬所、本当にお勧めです!
製錬所のあとは、現在島内4箇所に点在する「家プロジェクト」。
空家や空地を活用したアートプロジェクトで、
直島のものが有名ですが、ここ犬島にもあるんです。

その「家」たちの設計はすべてSANAAの妹島和世さん。
建築ファンにとっても、とても贅沢な散歩道になっています。
最後にこちらの写真を。
家プロジェクト「I邸」のすぐ近くにあった「家」なんですが、
入り口も窓もなく、なぜか、ロープで縛られています。
周辺には説明の札も、ボランティアの人もいません。
これは新しい家プロジェクトでしょうか、それとも...??
うーん、謎です!

こうやって、島のあちこちを、アートを探して歩いていると、
なにもかもがアートのしかけ、すべてのものがプロジェクトのように見えてきて、
島を出るころには発見が止まらなくなっていました。
身のまわりにある、小さな美や奇に気づかせてくれる島でした。
今しか見れない作品もある瀬戸内国際芸術祭2010は10月31日まで!
僕もあと2回は行きたいところですが、、、
さて、編集部はまたまた忙しくなってきました。
いよいよ来週25日はd design travel大阪号が発売。そして週末は長野へ。
明日には大阪取材の様子もこのブログにアップしますのでお楽しみに。
d design travel編集部 空閑理