

川上典李子の取材ノートから 6
ロナン&エルワン・ブルレック「居心地よい席」
川上典李子
取材でお会いした方々の、その第一印象は何年たっても忘れないものです。ロナン&エルワン・ブルレックに最初に会ったのは、二〇〇一年のこと。MDSギャラリーでの個展のために、彼らが来日した際のことでした。開催前日、井の頭通りを歩いていくと、脚立に昇り、大きな窓ガラスに白いペンで絵を描いている兄、ロナンの姿が見えてきました。もちろん彼は、私がその日のインタビュアーだとは知りません。(本文より)
サンタクロースとは何か?
ナガオカケンメイ
五百年にもわたり、サンタクロースとはいったい、何をしたいのでしょうか。この取材は質問の角度から、悩みました。現実から質問するか、そして、夢の中から質問するかです。結論から書くと、サンタクロースは実際にいます。そして、サンタクロース自身に確かめた「あなたは何をしたいのですか?」という質問の答えとは(本文より)

デザイナーのゆっくりをききたい 連載 8
ふつう 「ふつうをお願いします」
深澤直人
最近何度か続けて北欧に行った。デンマークのコペンハーゲン空港で乗り継いでストックホルムに入った。ヨーロッパ各地を旅する場合は最初に降り立った空港がハブになる。そこに入ってそこから出る。最初に降り立つ空港のイメージでその旅のイメージが決まったりする。コペンハーゲン空港はハードウッドだった。隙間なくキッチリ敷き詰められた木の床に今までの空港で感じたことになかった暖かみを感じた。(本文より)

I Love Identity 『SHOZO CAFE』
「東京のコンサルティングの人やデザイン系の人に"コンセプトはなんですか?"と、よく聞かれます」。オーナーであるショウゾウさんの言葉である。創業一九八八年。今年で十九年目を迎える那須の喫茶店、「SHOZO」は、週末ともなると、近県はもちろん、三時間をかけて東京からお客が来る。来るというよりも、"吸い寄せられる"と形容したくなる。ここには独特な力がある。(本文より)
d long life design 8号の執筆陣
かわかみ のりこ
ジャーナリスト 1963年生まれ。社会科学、ジャーナリズムを専攻していた大学時代にデザインや建築の世界に興味を持つ。デザイン誌『AXIS」編集部を経て1993年よりフリー。国内外の新聞や雑誌にデザインやアートに関して執筆中。著書に「Realising Design」(TOTO出版)他。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/noriko-k/
きむら ゆうこ
文筆家。1975年生まれ。東京・阿佐ヶ谷在住。著書に『京都カフェ案内』『東京骨董スタイル』(平凡社)『わたしの文房具』(KKベストセラーズ)などがある。
ながおか けんめい
1965年 北海道生まれ。'90年日本デザインセンター入社。'91年 原デザイン研究室(現 研究所)設立に参加。'97年 モーショングラフィックス展、2000年 D&DEPARTMENT PROJECTを開始。
はせがわ じゅんじ
2005年、吹田市立千里丘中学校美術科講師。現在、大阪市立東我孫子中学校非常勤講師。同年9月よりD&DEPARTMENT 大阪店スタッフ兼務。
ふかさわ なおと
1956年 山梨県生まれ。米国IDEO、IDEO日本支社代表を経て、2003年Naoto Fukasawa Designを設立。
国内大手企業の製品デザインやコンサルティングを手がけるほか、B&B ITALIA、Boffi、Driade、Danese、Magis、Artemide、Swedeseなどのイタリア、ドイツ、北欧のブランドのデザインも手がけている。
著書に「デザインの輪郭」TOTO出版、「Naoto Fukasawa」英国Phaidon社など。