業界の話を聞こう 1
「経験的ファッション論」
清水早苗
先日、テレビニュースを見ていたら、「まるで"ファッションの流行"のように、犬を簡単に買って、簡単に捨てる」と、最近のペット・ブームの問題点について、アナウンサーが言っていました。ファッションを仕事とする者としては、聞き捨てなりません。ここでたとえとしてあげられている?ファッションの流行?は、明らかにネガティブな意味で使われているからです。確かに、衣類の低価格が進み、そのような傾向が助長されているのは事実でしょう。(本文より)
「SEIKO power design project-2」
紫牟田伸子
本誌第一号でも紹介した、セイコーウォッチの「セイコーデザインプロジェクト」のその後の話である。「セイコーデザインプロジェクト(以下、プロジェクト)」は、深澤直人氏がディレクターをつとめる社内ワークショップである。毎年テーマを設定し、モデルをつくり、毎秋にプロトタイプを発表してきた。第一回目が「新しいふつう」、第二回目が「大人の洗練」、第三回目が「電波時計」というテーマ。(本文より)
川上典李子の取材ノートから 番外編「五つの点」
川上典李子
四歳の姪から、「どんなお仕事をしているの」と聞かれました。「気になることを調べて、人に会って話も聞いて、考えて、文章にして発表する仕事」。とっさにそう答えました。答えながら、それだけだろうか、と、あれこれ考えずにはいられませんでした。「それと、点と点を結びつけられないかと考えるのが、仕事かな。点と点が結びついているのを見つけるのも仕事だけど」「......?」(本文より)
ふつう「中庸のデザイン」
深澤直人
かっこわるいと知りつつ、変えることができない習慣の中にしみ込んだ「もの」はいくつもある。風呂の椅子もその一つだ。風呂の椅子が登場した頃から比べれば、日本人のからだもだいぶ大きくなってきたし、最近は大きめの風呂の椅子も登場してはいるのだが、やはり大きなお尻がちょこんと乗る、小さな風呂の椅子が妙にいいのだ。(本文より)
d long life design 7号の執筆陣
あいま ゆうき
1980年生まれ。D&DEPARTMENT大阪店店長。大阪店の店舗運営、販売促進、大阪独自のネットワークを活かした企画運営までを行う。
かわかみ のりこ
ジャーナリスト 1963年生まれ。社会科学、ジャーナリズムを専攻していた大学時代にデザインや建築の世界に興味を持つ。デザイン誌『AXIS」編集部を経て1993年よりフリー。国内外の新聞や雑誌にデザインやアートに関して執筆中。著書に「Realising Design」(TOTO出版)他。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/noriko-k/
きむら ゆうこ
文筆家。1975年生まれ。東京・阿佐ヶ谷在住。著書に『京都カフェ案内』『東京骨董スタイル』(平凡社)『わたしの文房具』(KKベストセラーズ)などがある。
しみず さなえ
雑誌「アンアン」のスタイリストを経て、ファッションエディター、クリエイティブ・ディレクターとして編集、カタログ制作を手がける。パリコレクション等の取材を通して、衣服・デザインに関する記事を多数執筆。川久保玲に焦点をあてたNHKテレビ番組では企画からインタビュー、制作まで携わる。「アンリミティッド;コム デ ギャルソン」(平凡社)編者。
しむた のぶこ
1962年東京生まれ。美術出版社『デザインの現場』『BT/美術手帖』編集部を経て、現在、日本デザインセンタープロデュース室チーフ・プロデューサー。
ながおか けんめい
1965年 北海道生まれ。'90年日本デザインセンター入社。'91年 原デザイン研究室(現 研究所)設立に参加。'97年 モーショングラフィックス展、2000年 D&DEPARTMENT PROJECTを開始。
ふかさわ なおと
1956年 山梨県生まれ。米国IDEO、IDEO日本支社代表を経て、2003年Naoto Fukasawa Designを設立。国内大手企業の製品デザインやコンサルティングを手がけるほか、B&B ITALIA、Boffi、Driade、Danese、Magis、Artemide、Swedeseなどのイタリア、ドイツ、北欧のブランドのデザインも手がけている。著書に「デザインの輪郭」TOTO出版、「Naoto Fukasawa」英国Phaidon社など。
ぺあ・くらーせん
1938年ドイツ生まれ。1、2、3、4、5次元アーティスト・詩人・教育者。スイスのネフ社のプレイ・オブジェ(構成玩具)で広く知られる。代表作には「セラ」「キュービクス」「ダイヤモンド」など多数。彫刻的な造形美と色彩を融合させたプレイ・オブジェでドイツ手工芸アーティスト賞など多数受賞。