2009年9月25日 16:28更新
栃木県の益子町で行われている「土祭(ひじさい)」です。10月4日までやっています。なんとか仕事の合間に時間をつくって行って欲しい。東京から車なら2時間くらいの場所です。日帰りできます。
さて、どうして行ってみて欲しいと思うか。手短かに書くと、まず、益子焼きの里である益子町も、全国の産地と同じように、観光客や焼物そのものが不況もあってあまりいい状態ではないということの中で、「販売に重点をおかない」という勇気と姿勢を見て欲しいと思います。
通常の考え方なら、在庫処分市のようになってしまいがちな陶芸の町のお祭り。簡単には書ききれないのですが、この「土祭」は、土と人間という大きなテーマ、益子の土地というテーマから入って、イベント地域では陶器の販売を一切おこなっていない。もちろん、町は大きいので、そのエリアを超えると通常にある店で、その証としての焼物は手に入るわけだけれど、売り上げの前に「伝える」ということを真剣に考えている。
僕は23日にクラフトバイヤーの日野さんとともに、「土会議」という講演に呼んでもらったのですが、僕にとっての益子は、スターネットであり、馬場さんでした。スターネットがあるから、益子に通い、結果、益子や焼物の産地について、また、地域のものや人やことについてのやさしくも大切な関係について、ゆっくりと考えられるようになったわけですが、その馬場さんが総合的なプロデュースを行っている祭りを考えていると聞いたとき、きっと、スターネットが大きく町に広がって行ったような企画展になると思っていました。それがこの「土祭」です。
光栄にも、ゲストとして呼んでもらえましたが、ゆるやかに町の人の輪をつくり、若い町長を巻き込み、この不況の中、大切なことはやはり、益子自体をゆっくり感じて考えてもらえる時間をつくるということだと言うこと。これは簡単なことではないと思います。下世話な表現で言うと、「焼物を売ること以外の方法で、この場所に人を迎え、益子を何泊もして感じてもらえる仕組み」を作れるかということ。それは、愛と想像力とセンスと、そして、結束、行動力、勇気・・・・。
在庫を売り切る陶器祭りにしないで、人を呼ぶ。それが、実現しているのです。それはまるで、大げさに言うと、映画を見ているようで、それはパンフレットに現れている。伝えたいことがしっかりあり、イベントとしても盛りだくさんで、しかも、センスがある。
まず、行ってみて欲しいのは、同じような焼物の地の人。バザーやお祭り騒ぎになりがちな中で、ここまで背筋をのばして自分たちの考えだけで人を遠方から呼べるのかということを、考えるとてもいい祭だと思います。
ちなみに、できたら1泊はしてゆっくりと歩いて感じて欲しいです。そして、かならず500円のパンフレットを買って帰って下さい。できたら、同じような土地の祭りを企画している人は、関係者に人数分(笑)
だらけて陶器の産地の集客メインのイベントをやりそうになっている人は、本当に行ってみて下さい。(益子周辺の宿はどこも期間中の満室なので注意!!)
10月4日の満月まで、栃木県益子町益子本通りおよび、町内各所が会場です。