水戸に小さなD&DEPARTMENTの仲間が作った店…

2008年12月 7日 01:01更新

永らくD&DEPARTMENT DININGの料理を作ってくれていた沼田君が水戸に店を出した。

昨日はそのオープニング。東京からは結構距離があるはずなのに、まるでそこが渋谷か自由が丘のように、知った顔が次々と集まってきた。
シンボルマークは中山寛。内装は岩松裕子。どちらもD&DEPARTMENTのPROJECTメンバーだ。いい仕事をしていた。おそらく、ものすごく限られた予算の中で、ただ、ひたすら「愛」だけがその仕事をよくしよう、いいものにしようと向上させていた。友達の年賀状をデザインしてあげるのとは訳が違う。それはデザインをしながら、実際の売り場を持っていることで経験した「現実」があるのだろう。お客がこなければならないし、イメージや伝えたい考えを表現しなくてはならない。予算がないなんて、言ってられない。そんな気持ちでこの店は出来上がっている。
店を出す。そう聞いてからしばらくして、彼に店の名前を聞いた。最初ははずかしそうにして教えてくれなかったけれど、いつだったか、こそっと教えてくれた。その名前は意外だった。彼のキャラクターからすると、少し違っていた。普段は温和な彼も、仕事のことになるとキリッと気を引き締める。なにしろ一生懸命だ。そんな彼を見ていて、その名前がおもしろく意外な感じで、まぁ、おもしろそうだなとその時は納得をした。

会社を上手に辞められる人は少ない。大抵は、挨拶もなく、同世代の仲間にお別れ会をしてもらって、ちょいと会社の上司も顔を出して・・・・。辞めた後の交流なんかも大抵はない。3年も5年も会社という職場で、いろんな人と時間をともにしても、なかなか社長や上司に挨拶や関係をつなげて辞められる人は少ない。そんなめんどくさいことはしなくても、辞めればきっともう会わない。社長もそんなに思っていないだろうし、そんなにいい会社ではなかったし・・・・・。
振り返れば僕もそうだ。これまで辞めた会社や社長に挨拶をしたり、遊びにいったりはしていない。そんなことを沼田君を見ていて考えた。
それはこの目の前にいるお祝いに駆けつけた仲間の顔ぶれをみれば一目瞭然だ。彼は辞めてもその流れを大切にしていた。だからこそ、僕も水戸に行こうと思った。そして、1ヶ月後、3ヶ月後を楽しみに、「blackbird」を思う。

「ブラックバードって曲があるんですよ、ビートルズの」。
そう聞いたのは、その名前を聞いてからしばらく経ってからだった。彼らしいと思った。彼は自分がD&DEPARTMENTを辞める時、ひとりひとりを思って曲を選び、CDにしてプレゼントしてくれた。僕も、沼田セレクトのナガオカイメージアルバムをもらった。音楽が好きなのだ。
僕はピートルズのブラックバードという曲を知らない。正確に言うと、曲は知っているかもしれないけれど、名前と一致していない。いったいどんな曲なんだろう・・・・。
賑わう店の厨房にいる彼に、その曲をかけて欲しいと頼んだ。そして、その曲が小さな店の中に流れた。その曲はたぶん、25年くらいは前から知っている大好きな曲だった。そして、そのメロディは沼田君になった。

水戸に小さなD&DEPARTMENTの仲間が作った店ができました。

前の記事
次の記事
ナガオカ日記トップ
D&DEPARTMENT PROJECT
ページトップ