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chapelonthewater

水の教会

  1. 20年経っても見学者が絶えない、建築家・安藤忠雄の代表作。

トマムの広報、山岸さんに個人的な質問をしてみた。どうしてここで働いているのか。そして、好きな季節は。その答えが実のトマムなのではないかと思った。人里離れた場所に広大なトマムリゾートが誕生したのが1983年。スキーシーズンに狙いを定めた、この施設の雪のない季節は、ゆったりと落ち着いている。ウィンタースポーツという主役のいない季節のトマム。実はとてつもない大自然の、刻々と移り変わる軌跡のような表情を、なによりも澄んだ空気の中で感じられる季節。山岸さんの答えである。そんなリゾートの横に、20年間、祝福の絶えたことのない場所がある。建築家・安藤忠雄の代表作「水の教会」である。トマムが、そして、この教会がロングランを続けている理由。それは、遊園地をこの地に作らなかったセンスにある。年中、絶え間なく客が動員されていたら、おそらく、こんなにも風や陽の光や、水の輝きを感じる意識に、僕たちはなれないだろう。冬が主役の巨大リゾート。ゴルフも気持ちがよさそうだが、夏に訪れたゴルフをしない僕にとって、泊まったホテルの客室や廊下やレストランの設備の傷みが、 それは、世間的には合格点であるのだが、最初は気になった。しかし、あえて、その30パーセント程の適当さがあったからこその、トマムなのではないかと思うようになった。今も水の教会には挙式以外の見学も絶えない。部屋に泊まるのではなく、大自然に泊まる施設。その隣にあの教会があることは、意外と知られていない。(ナガオカケンメイ)

  • 北海道勇払郡占冠村中トマム
  • 0167-57-2520