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【d design travel TOYAMA スペシャルツアー】レポート①

2017年11月27日 公開

『d design travel TOYAMA』号を発刊してから4年。ついに、編集長と一緒に『d design travel TOYAMA』号で特集した場所を巡るツアーが実現しました。

今回は富山県美術館で行われる「国際北陸工芸サミット」の開催時期に合わせて企画が実現したもので、富山のデザインとものづくりを感じるをデザイントラベルとなりました。

1泊2日のスペシャルツアーの様子を、ご紹介します。


■1日目

集合は、北陸新幹線開通に伴い新しくできた「新高岡駅」。編集長・ナガオカケンメイ自ら、ツアー参加者をお出迎え。どんな方がいらっしゃるか、私たちも少しドキドキしながらお出迎えです。

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まず初めに向かったのは、高岡にある蕎麦屋「蕎文」。

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趣ある店は、店主の今井武文さん自らが作り上げたもの。今井さんは、蕎麦職人でありながら、現役の家具職人でもあるのです。

もちろん、店内の家具も、今井さん自作のもの。

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少し早く着いたので、昼食の前に、参加者の皆さんと自己紹介タイム。遠いところは兵庫から、そしていちばん若い参加者はなんと8ヶ月の赤ちゃん。様々な方がツアーに参加して下さいました。

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お昼のメニューは、もちろん今井さん渾身の「もりそば」。そして、ふっくらとした卵焼きとつくね。出汁のきいたそばつゆは、そば湯を注いで飲むと、おかわりしたくなるほどの美味しさです。

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食後、厨房から出てきてくれた今井さんと話すうちに、今井さんが活動されている「行鉢」の話に。食べる「禅」とも言われる「行鉢」は、食事を通して、「禅」の考えに触れるもの。参加者の方も自然と集まり、興味津々にお話を聞かれていました。

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蕎麦を打ち、家具を作り、禅を伝える。蕎麦職人に留まらない今井さんの魅力の片鱗を、感じて頂けたのではないでしょうか。

蕎文でお腹が落ち着いた後は、国宝「瑞龍寺」へ。

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ガイドして下さったのは瑞龍寺のご住職。瑞龍寺が建立された背景を、まるでドラマを見ているように、臨場感たっぷりに解説して頂きました。

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時事ネタを挟んだユーモアたっぷりの解説に、思わず笑いが漏れます。瓦屋根が鉛で出来ている理由や、瑞龍寺ならでは建築の構造、借景に隠された建立の思いなどなど、聞けば聞くほど、瑞龍寺の見方が変わってきます。思わずお話に聞き入り、やや時間をオーバーして次の訪問地へ。

次に訪れたのは、真鍮の鋳物メーカー「二上」。二上は、仏具メーカーですが、デザイナーの大治将典さんと共に、新しい真鍮の生活用品を発表されています。仏具の町・高岡で、伝統を受け継ぎながら新しいものづくりにチャレンジする先駆的なメーカーです。

まず、見せて頂いたのが、昨年、オープンしたばかりのショールーム。

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元々、物置き場であった工場の2階を改装しています。工場を見渡しながら、二上がこれまで発表してきた品々を実際に手に取ってみることが出来ます。参加者からは、口々に「かっこいい!」という声が。

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続いて、鋳造の現場へ。この日は、砂型を作る作業が行われていました。二上社長、自ら製品が出来上がるまでの工程を説明して下さいました。

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参加者からは、砂型に使う砂は、製品によって異なるのか?カトラリーのメッキの仕方は?等々、ものづくりへの関心の高さが感じられる質問がたくさん。そのすべてに、実物を見せながら丁寧に答えて下さる二上社長。静かで淡々とした印象の方ですが、ストイックなまでに新しいものづくりにチャレンジする熱い人柄が伝わってきます。

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二上は、「OPEN FACTORY」を定期的行っており、その日は一般の方でも工場を訪れることが出来ます。ぜひ二上のHPをチェックしてみて下さい。

二上の後に訪れたのは、同じ高岡にある錫・真鍮の鋳物メーカー「能作」。「能作」は、錫のぐい呑みや、曲がるカゴなどのヒット商品を生み出し、ご存知の方も多いメーカーだと思います。

「能作」は、今年の春に新しい工場をオープン。新工場は、商品を作るだけではなく高岡のものづくりを多くの人に知ってもらうため「産業観光」の拠点となっているところが特徴です。

エントランスには、「鋳型」の展示が。

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迫力あります。これらはすべて、展示用ではなく、実際に現役で使われているもの。型は、鋳物づくりの要でもあるため、本来は企業秘密にされるところが多いもの。それを、あえて入口で公開するのは、高岡のものづくりの魅力を知ってほしい、という能作の強い思いの表れです。

工場の至る所で、高岡のものづくりの技術が見られます。

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ものづくりの現場も、効率よく作業ができる工夫だけでなく、見学しやすい工夫がたくさん。デモンストレーションでなく、本物の作業を、柵やガラス越しでなく、まさに”間近”で見ることが出来ます。

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見学後は、実際に鋳造の体験できる錫のペーパーウェイトを作りました。

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好きな形を選んで、砂で型をとります。

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その後、鍋で溶かした錫を注ぐと、、、、

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あっという間に固まって出来上がり。

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金属なのに家庭用の鍋で溶ける様子や、あっという間に固まって行く様子など、実際やってみると意外なことがたくさん。参加者の皆さんも、手を動かすことで、これまで見てきた工場の工程が、より理解が深まった様子。

ワークショップを終えると、心地よい疲労感と空腹が。。。

夕食は富山の新鮮なお魚料理が美味しい「うお清」へ。

新鮮なお刺身に、黒づくりや、鍋、そして日本酒を参加者全員で囲みました。

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夕食は多いに盛り上がり、その後、3次会まであったとか、なかったとか。。。

高岡の歴史とものづくりの現場に触れた1日目は、これにて終了。

旅は、2日目に続きます。