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富山の多彩な”技”を知る「技のこわけ」プロジェクト

2017年8月3日 公開

現在、D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERYにて開催中の「富山県のお土産デザイン 「越中富山 技のこわけ-素材と技を伝える新しいお土産の形-」展。

本展覧会のキュレーターである桐山登士樹さんと、開発を担当された富山県総合デザインセンターの平野尊治さんに、展覧会の見所を伺いました。


今回、ギャラリーに届いた23点の小皿。すべて12㎝角の大きさで統一されていますが、形や模様、素材は様々。お菓子をのせたり、はたまたキートレイに使えそうだったりと、同じ大きさでも、器ごとに違った用途のイメージが沸いてきます。

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「富山の魅力は、”技の世界”の層が厚いことです。例えば、素材。金属や和紙、木工など、様々な素材を加工する技が、ひとつの県に集まっていることは珍しいこと。」と、桐山さん。

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それを感じて頂く為に、今回のシリーズでは、金属、漆芸、和紙、硝子、木工、陶芸の6つの素材を取り上げています。

また、桐山さんは「頑固な熟練の職人もいれば、若い作家もいる。そういう作り手の層の厚さも、富山の魅力のひとつ」と話します。

今回の「福わけ皿」に参加した作り手は、企業が5社、個人作家が5名です。企業と個人作家、どちらも紹介しているのは、桐山さんが話すものづくりの担い手の多様さを感じて頂くため。

企業と個人というと、企業は量産に耐えうる統一された規格の作品、個人作家は1点1点違う手作り感を感じさせる作品、といったイメージを持つかもしれません。しかし、実際には、個人作家の作品は、もちろん1点ずつの違いはあれど、緊張感のある整った形があり、企業の作品からは、統一感のある形の中にも鋳肌や彫り方に繊細な表情の違いがあり、引き込まれます。”企業らしい””個人作家らしい”という枠ではなく、その”作り手らしさ”が、しっかり表れているように感じます。

これだけの作品を作っていく過程は、多くの苦労があったのではないでしょうか。開発に関わった平野さんにお話を聞くと、「何度も何度アイデアを出しては、サンプルを作り、その試行錯誤だった」と振り返ります。

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「開発には2年かかりましたが、最初の1年はコンセプト作りをしっかり練りました。」と平野さん。コンセプトが出来上がってからも、サンプルを作ってみると、イメージと違うこともあり、作り手の方と相談しながらデザインを決めていったそう。

例えば「syouryu」の「すずがみ」。これは、錫の薄い板を鎚で打ち付けて模様を描いています。

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完成した「すずがみ」には、全面に細やかな鎚の模様が打ち込まれていますが、当初は鎚で打つところと打たないところ、打ち分けて模様を描くイメージだったとか。「実際に作ってみると、イメージと違って。全体に模様が入った方がきれいだったので、変更しました」と平野さん。

他にも、完成間近になって「もう少し素材の多様性を出したい!」という土壇場の一言から、急遽「桂樹舎」にみんなで出向き、その場で作品を考える、といったこともあったとか。

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さらに能作の「pinhole」はデザインがなかなか決まらず、最終的には・・・・とこの続きは、8月5日(土)開催のトークイベントで!

どの作品にも、ひとつひとつ完成までのエピソードが盛りだくさんです。ここには書ききれない、商品開発の裏話を、トークイベントにてお聞きしますので、ぜひぜひご参加ください!!

 

D&DEPARTMENT TOYAMA 進藤仁美


■関連イベント
d TALK 13 桐山登士樹 × ナガオカケンメイ「技のこわけ開発ストーリー」
日 時:2017年8月5日(土) 19:30〜21:30(開場 19:15)
参加費:2,000円 ※1ドリンク、軽食付
定 員:50名
お申し込みはこちら