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熊倉桂三さんに聞く展示の見どころ【後編】

2017年6月6日 公開

こんにちは!
D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERYでは、現在「プリンティングディレクションの魅力ー富山から発進する印刷技術ー」を開催中です。
前編では、ポスターの見どころを一部ご紹介させていただきました。
今回は後編として、書籍の見どころを一部ご紹介します!

こちらは杉本博司さんの「ON THE BEACH」。

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プラチナプリントと間違えられるクオリティを印刷で実現できたそう。
プラチナプリントは白銀を使って印刷するため、モヤやヒビなど黒の中の淡い銀色などを表現でき、写真の現像では最上級の技術といわれています。
印刷ではなかなかそのような表現が難しいところ「ON THE BEACH」では、黒4色+マットニスの5色を用いて、使いこまれたざらっとした質感、金属の光沢感やきめを表現。

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熊倉さんは、「今展示の作品は、珍しいもの、力を入れて作ってきたものばかりです。是非手にとってみてください。」とおっしゃいます。

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こちらの写真集「青い花」は、ラインカメラなどネガ表示できるアプリで見てみてください。

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写真集ではこのような写真が、

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こんな感じに見えますよ!!

また、こちら「The Art of Bamboo」は、画家・王伝峰さんが所有している竹籠に花を生け、建築家・隈研吾さんの建築で、写真家・篠山紀信さんが撮影した写真集です。

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熊倉さんは、この写真集について、
「印刷で苦労するのは、この写真集のような文字を印刷するための薄い紙です。
この紙に美しさを出すのは、とても難しいのです。」とおっしゃいます。
アートコート紙で印刷したら倍以上の重さになるため、軽量化を図り薄紙に印刷したそう。

隈研吾さんの建築には何度か足を運んだことがありますが、一見どこかわからない写真が多数ありました。
一般的な建築写真とは違う視点で写し出され、風景や空間ではなく、素材の手触りや風合いが伝わってきて、生き物のような生々しさ、力強さを感じさせる写真。
次はどのような姿で建築が、竹籠が現れるのか、読み進めれば進める程気になります。
薄い紙で構成されている写真集だからこそ、無意識の内に軽快に読み進めることができてしまう。
篠山紀信さんが対談録で「いきなり竹籠がたくさん出てきて、いきなり花がポンポンポンと生けられて、さあどうだ、というものだった」と話されているスピード感を、写真集を読み進めることで体感しているような気持ちになりました。

写真集の仕上がりの重さまで計算し、ネガティブな要素を如何に印刷で越えていくか。
プリンティングディレクターの難しさと面白さを改めて感じた写真集でした。

いよいよd TALK 12は今週末開催です。
プリンティングディレクションの魅力を是非聞きにいらしてください!

熊倉桂三 × ナガオカケンメイ
d TALK 12 「プリンティングディレクションの魅力」
日 時:2017年6月10日(土) 19:30〜21:30(開場 19:15)※1ドリンク、軽食付
参加費:2,000円
定 員:50名
お申し込み:お電話(076-471-7791)、店頭、web

ご来場、お待ちしております!

D&DEPARTMENT TOYAMA 上野