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d47落語会「滋賀県」。そして次はお隣、岐阜落語へ!

2016年2月29日 公開

d design travel発行にともなってその土地らしさを考える取り組みの一つに、d47落語会があります。落語は、大阪の上方落語、東京の江戸落語が話の舞台となり、町民文化が花開いた時代に生まれた芸能だけに、古典落語として語られる落語の多くは、東京、大阪が舞台となります。

d47落語会は、今の時代に、そして、47都道府県に、新たなその土地の民話になっていくような、そんな落語を作れたらと、脚本家の藤井青銅さんが新作のその土地の脚本を作り、落語家の柳家花緑師匠がそれを演じている。滋賀の会は12県目。まだまだ47都道府県ができるまでには先は長いので、ぜひゆっくりお付き合いください。

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そして、ここからは、滋賀の落語会の模様をリポートです。

会場は、滋賀県大津市の旧大津公会堂。地元、滋賀の方々から会場候補をいただいた中で決定したこの場所は、琵琶湖までは徒歩5分ほどの場所にあり、近隣には、d deign travelでもご紹介をしている「大津絵の店」や、力餅を出している三井寺が徒歩圏内にあります。

d47落語会は、まず最初に着物で演じる古典落語、洋服に椅子という現代と同時代の新作滋賀県落語、そして花緑師匠、青銅さん、ナガオカケンメイの3名での振り返りトークの3本立て。

d47落語会とはなんだ!というのは、こちらのレポートから

滋賀県の新作落語の演目名は「湖魚姫(こぎょひめ)」。

着物の古典落語から着替えて、洋服に椅子での同時代落語が始まります。これだけを見ると、とても落語をしているとは思えませんね。

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話は、上野の不忍の池の貸しボートの若い青年のぼやきから始まります。とぼけたり、ぼやいたり、とにかくそういうシーンが落語にはたくさんあり、それが落語のおもしろさを引き立てているように思えます。

実は、滋賀に住んでいるからと言って、誰も滋賀のことが詳しいわけではありません。滋賀の比叡山延暦寺・琵琶湖を模して、江戸に作られたのが上野の東叡山寛永寺・不忍池だってことなど、ほとんど(会場の雰囲気では誰も知らなかったのでは?)知りません。青銅さんらしい切り口で、滋賀を改めて見ることができるのも、この落語会の醍醐味のひとつ。

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ある日、不忍池のボート乗り場に現れた美女は、琵琶湖の鮎の化身だと名乗ると話は続くのだけれど、青銅さんの話は、化身がよく登場する。時には、人になった化身でもなく、沖縄落語「美ら海ちょーでー」では、魚の会話だけで話が進むこともある。鮎に恋をした青年は、どうにかこの鮎の化身である美女をお嫁さんにしたく、琵琶湖の主(ぬし)にお願いをしに行く、という物語。
途中、ゲンゴロウブナ、ホンモロコなどの様々な湖魚(の化身)が現れ、挙句には、鮒鮨(ふなずし)までが、話し出す。

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湖の底に琵琶湖の主に会うために、湖に潜って行き、、、

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とうとう、琵琶湖の主が登場します。さて、みなさん、主が誰だか、わかりますか?
(ヒントは、d design travel滋賀号のp94にあります。)

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滋賀落語のオチまで話すような野暮はできません。
しかし、写真を見ていくと、ね、思いませんか?

洋服と椅子に座っているけれども、しっかり、その物語の背景が浮かんできて、落語に見えてくる。そう、不思議と格好は関係ないのだと、いつも気づかされるのです。また、d design travelを読んで落語を聴くと、また新たな楽しみがあり、落語を聞いてからd design travelを読んでもまた発見がある。いろんな角度から、その土地の個性を見つめていくことはとても楽しい作業です。
だからこそ、ぜひたくさんの地元の方にこそ、見ていただきたいな、と思っています。

次のd47落語会開催地はお隣、岐阜県。
3月11日に岐阜県柳ヶ瀬シネックスにて開催されます。ぜひぜひ、ふるってご参加ください。お楽しみに。次は、花緑さんは一体何に扮するのでしょうか。。。

d47落語会「岐阜県」

D&DEPARTMENT 代表 相馬夕輝(滋賀県出身。滋賀落語ありがとう!)