D&Department

D&DEPARTMENT ネットショップへ

151204_1

「お隣さん」の落語会

2015年12月7日 公開

11月27日、滋賀県で「d47落語会」が行われました。

私たちプロジェクトメンバーは、7月に行われた京都での落語会にもお手伝いとして参加しています。京都府と滋賀県は「お隣さん」。滋賀県出身の学生がいることもあって、再びお手伝いをさせていただくことになりました。

今回の会場は「旧大津公会堂」と呼ばれる建物でした。旧大津公会堂は、昭和9年に建設。現在も市の交流拠点として人々に利用されています。会場の設営が終わる前から既にいらっしゃる方がちらほらといて、開場するとあっという間に満席に。

151204_2

開場を知らせる一番太鼓、開演5分前を知らせる二番太鼓が鳴るにつれ、会場は「いよいよ始まる!」という緊張感と高揚感に包まれていきます。そして、柳家花緑さんが登場。大きな拍手とともに落語会が始まりました。

演目は、昔から人々に親しまれてきた「古典落語」と、柳家花緑さんオリジナルの「同時代落語」と呼ばれる現代が舞台のものの2本。同時代落語の舞台は、滋賀県です。私は滋賀県出身で、慣れ親しんだ滋賀の地が落語で一体どのように描かれるのか楽しみにしていました。ストーリーを想像したり、オチを予想したり。

しかし、放送作家でもある藤井青銅さんが描く「滋賀らしさ」は、地元の人間である私にとって不意を突かれたような部分で、クライマックスからオチにかけて何度も「そうきたかー!」と思いながら、驚きの声を上げてしまいました。

151204_3

最後のトークショーで印象に残ったのは、「滋賀の人とそうでない人の笑いどころの違い」という話です。この落語会は、東京とその土地の二箇所で同じ演目を行います。ですが、東京とその土地とでお客さんが反応するポイントが違うそうです。地元で馴染み深いモノが登場すると、地元の人にとっては笑いどころになりますが、滋賀県を知らない人からすれば、新しい発見になります。同じ演目でも、演じる場所が変わることで人々への伝わり方が変わってくるのです。

もちろん、同じ場であっても、滋賀県民である私が「面白い」と感じたところと、滋賀県民でない他のプロジェクトメンバーが感じた「面白い」と思うところは違うでしょう。

しかし、その感じ方の違いがあるからこそ、互いに面白いと思うところを伝えあったり、疑問に思ったことを訊いてみたりと、観客同士の新しいコミュニケーションを生み出すのだと思います。
作り手と受け手の一筋だけでなく、受け手同士という別の方向でのコミュニケーションがある。
そういったことを、小さい会場の中で実際に感じることができて、本当に良かったです。

D&DEPARTMENT KYOTO PROJECT
2期生 米川 実果