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江戸趣味小玩具 仲見世 助六

  1. 浅草の職人による伝統工芸およそ3000点が買える。 日本中探しても、ここにしか売っていない、江戸豆玩具の店。
  2. 日本で最も古い商店街「仲見世」で、五代続く本物の老舗。 雷門から約250m、世界中から訪れる客を、極小スペースで160年もてなす。
  3. 「赤ふくろう」「そろばん狸」—形、色、名前に込められた意味や洒落。 土や紙、竹、岩絵の具などの天然素材で作った、掌サイズや指先サイズ。その中には、健康や平和の願いが遊び心いっぱいに詰められている。

江戸人情が宿る小さな小さな玩具の店 浅草に出かけたのは、初夏の風物詩「浅草観音ほおずき市」の2日目。この7月10日は「4万6千日お参りしたのと同じご利益」という縁起のいい日で、凄まじい人出。江戸から変わらぬ盛況ぶりに圧されつつ仲見世を歩いていくと、わずか一間ほどの店に江戸趣味小玩具がギッシリ並ぶ「助六」がある。1866年に開店。八代将軍吉宗の発布で大きくて贅沢な玩具が御法度になり、風刺や洒落をきかせた小さくて精巧な玩具を作るようになったのが始まり。職人を雇い、主に浅草で作る玩具は、この店にしかないものが殆ど。「直接的な表現は野暮。一拍置くからこそ粋だ」と五代目店主の木村吉隆さん。デザインに込められたものは「笑顔で元気に育って」という、親の子への願いが多い。狸は「他抜き」、フクロウは「不苦労」、鯛はもちろん「おめでたい」。ガラス棚にびっしりと並ぶ中で、この猫が好きだと僕が言うと、「そりゃ犬だよ」。「ざる犬」といって、犬のように安産で丈夫に育ち、かぶったざるは竹冠に犬と書いて「笑」の字のように笑顔で大きくなるように、と出産のお祝いなどに贈られる。江戸の伝統工芸を残す意味、それは、職人の高い技量だけでなく、人を想い遣る人の心を東京に留め続けることだ。世界中から訪れる観光客に、誰かを想う気持ちの大切さを気づかせ、〝手にとって見せる唯一の〟店。僕も、自分の想いを込めた玩具を一つ買った。(空閑理)