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tajiri

酒商 田尻本店

  1. 岩瀬の地酒「満寿泉」、全銘柄を取り揃える。 高級大吟醸「寿」ほか、熟成酒も年式、数量、ともに豊富。県内各酒蔵の銘酒、世界のワインも、店主・犬島唯司さん自ら厳選して販売。
  2. 全長18メートルにも及ぶ“見せるセラー”。 一升瓶と四合瓶が、すっきりと収まるように設計された棚。 貯蔵数約1万5千本を、美しく、一度に見せる。
  3. 修復・再生した岩瀬の町並みのシンボル的な土蔵。 約150年前の旧廻船問屋「森家」の米倉庫の一部。既存の骨格をできる限り生かし、竹と縄で組み上げた奥行き約60メートルの土壁。

岩瀬再生の心臓、美酒の土蔵 富山駅から北へ、スマートなデザインの富山ライトレール「ポートラム」に乗って、約三〇分の岩瀬地区。ここで造られる「満寿泉」は銘柄が多く、「ワイン樽熟成SUPECIAL」なんて物もあって、日本酒ともワインとも言えない(日本酒です)、深い味わいで、チーズにも合い、とても美味しい。エチケットのデザインもワイン風で、栓はコルク。上質な中にも遊び心があって、デザインも含め、クセになる一本だ。これを見つけた「田尻本店」は、岩瀬の伝統的建築群の中でも特に立派な土蔵で、もともとは北前船交易で栄えた江戸末期に建てられたもの。桝田酒造店社長で、岩瀬の修景に取り組む桝田隆一郎さんが、解体寸前のところを購入して、穴だらけでボロボロのあばら屋を、実に見事に改修した。圧巻は、一八メートルもの巨大なセラー。一三度に一定管理され、年号ラベルが貼られた熟成満寿泉の箱がズラリと並んで壮観だ。瓶がぴったりと収まるように設計された棚は図書館のようで、買うというより、探す、という感じ。店主とじっくり話をして、お気に入りの一本が必ず見つかる。最近は自宅に小さなワインセラーを持っている愛好家も増えた。そこに日本酒があると素敵だ、と僕は思った。岩瀬の美しい町並みはテーマパーク的な修景事業などではない。実際に人が動き、物が動いて、町が息づいている。その原動力になっているのが、富山が誇る地酒だ。観光目的で訪れた人も、この店、ここの酒を目当てに、何度も訪れる。(空閑理)