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愛媛県砥部町に行ってきました。その1・中田窯

2015年2月27日 公開

1月の後半に砥部焼、梅山窯、中田窯の取材も兼ねて愛媛県砥部町に行ってきました。
松山空港からレンタカーを借りて。道が混んでなかったら30分、混んでたら40分〜50分くらいかな。とにかく1時間以内で砥部まではたどり着けます。まずは、より奥、山中にある中田窯へ。

いつも電話越しに明るく、私の勝手なわがままも聞いていただいてたお母さんが入院されたと聞き、心配をしていました。伺う前日に退院されたタイミングだったので、ちょうどよくご挨拶もかねて。

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なんといっても中田窯の特徴は鉄粉です。白ければ白いほど良いとされる白磁の世界で、この鉄粉を取り除く作業に時間がかかる。

以前は中田さんも時間をかけて取り除いていましたが、取り除いたと思っていても、焼成後に1粒見つかっただけでB品扱いになる、もしくは納品後に返品されるケースが多々あったそうです。であればいっその事、鉄粉混の荒土を特徴にしていくという方向性に舵をきって現在に至ります。

この黒い点々が鉄粉。
焼成時に酸化し、黒く出てきます。

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今はまとまった数量になって初めて作成する、珍しい白土。
今回は直売所で見つけてきましたので、数点ですが店頭にあります。ぜひ、比較して欲しいです。中田さんの葛藤というか、産地が抱える細かな事と、現代の需要との葛藤ともいうべきところでしょうか。

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中田さんの仕事場。

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隣では息子さんの絵付け場。

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絵付けは手描き、スポンジ印判が主な作業。
下の写真でいうと、上段のリムにかかれた丸・三角・四角の絵がスポンジ印判で、下段が手描きです。諸々、定番ものはありますが、中田さんが気晴らしにささーっと描いているものもあり、それは直売所のみにあったりしますから、一度手を離れたら描いた本人も忘れている事も。笑 下段の私が持っている8寸皿は「外でこれを見ても通り過ぎる」っておっしゃっていたのが印象的でした。

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中田窯は計7人で仕事が分担されています。
伺った時はベテランの方がリム皿の底面を電動ロクロを回しながら削っていました。

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素焼きをします。

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今回は、D&Dで毎度展開をしている柄、形以外でクラワンカ茶碗を買い付けてきています。3.5寸〜4寸ほどのコロっとしたクラワンカ茶碗です。基本は型による整形ですが、以前、親族の子供さん向けに手ロクロで作成したもう少し小さめのクラワンカ茶碗もあります。

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なんだかんだで9時に着いて12時をまわろうとした時に、中田さんご夫妻と窯の隣にあるうどん屋にお誘いをうけました。

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私の父親よりもちょっと上の年齢で、陶工としては脂ののった70代に差し掛かる中田さんは手がうまいです。60年代に梅山窯で修行をしています。砥部でも一番歴史が深い梅山窯には資料が豊富にある事を今回知りました。

「だから中田さんは手がうまいのか」

こういった発見も使っている事と背景を知る事で見えてきたもの。
やっぱりここでも温故知新なわけで、僕らみたいな職種は発見が命です。

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NIPPON VISION GALLERY 『砥部焼まつり』
会期:2015年2月26日 (木)〜3月31日 (火)
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次回のブログではその梅山窯の事を書きたいと思います。
それでは!!

D&DEPARTMENT OSAKA ショップスタッフ