甲州ワイン
「山梨らしいワインは?」と聞かれたら、迷わず「甲州ワイン!」と答えます。
甲州ワインとは「甲州」という名前のぶどうから造られたワインのこと。
甲州市勝沼町が発祥の地とも言われる甲州ブドウは、日本にしかない唯一無二の品種。
山梨県内各地で栽培されています。
今ではワインの原料として有名かもしれませんが、昔から生食用としても栽培されています。
そのまま食べても美味しいブドウなのです。
一口に甲州ワインといっても、甘口から辛口、樽を使ったもの、シンプルにステンレスタンクで発酵・熟成させたもの、など造り方によってタイプは色々。
特徴的な造り方を挙げると・・・(写真のワインはほんの一例です)
【シュール・リー】
一定期間ワインと澱(オリ)を一緒にしておくことで、味わいに厚みを持たせる方法。旨みを感じるとも言われます。
【醸し(かもし)】
つぶしたブドウの果皮も一緒に発酵させて、皮が持つ成分を取りこむ醸造法。皮の成分により、出来上がったワインは淡い薄紫色や、ほんのりとしたオレンジ色になることも。甲州らしい苦みも感じられます。
【香りを生かした製法】
甲州ブドウが持つ香り成分が無くならないような栽培法や、収穫時期の見極めなど。甲州が本来持っている柑橘系の香りがしっかりと感じられます。
【スパークリング】
発酵による泡が溶け込む瓶内二次発酵製法や、ガスを注入する製法などがあります。甘口から辛口まで様々。
樽を使ったしっかりタイプの甲州ワインも増えてきています。
【樽発酵・樽熟成】
オークなどから作られた木樽に入れることによって、香りにも味わいにも複雑味が加わります。
他にも醸造方法はあります。
ブドウの栽培地による違いや、醸造家のテクニックも加わり、味わいのバラエティはさらに広がります。
醸造方法の違いや畑の違いの飲み比べなどは本当に面白い!
甲州ワインの楽しみ方のひとつとしておすすめですよ。