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コモノリプロダクツ

  1. 「尾州織物」を使うファッションブランドの、アトリエ兼ショップ。 愛知県一宮市を中心とする、日本最大の毛織物産地だから可能な、高品質且かつ実験的な生地づくり。
  2. 様々な職人と共に、織物を通してものづくりを再提案している。 オリジナルの生地を使い、「丹羽ふとん店」の座布団や、「大江洋服店」の鞄など、幅広くリデザインしている。
  3. 築約40年の「愛知県製綿センター」の魅力ある活用方法。 地元の布団職人による技術伝承のための講習会や、他の入居者たちと様々なイベントを企画・開催。

伝統が生きる、ファッション 僕が名古屋市の「コモノリプロダクツ」を訪れたのは春の終わりで、「ワーカーズ」と名付けられたカーキ色のシャツを買って、毎日のように着回した。緻密に織られた丈夫な綿の生地は、シャリシャリとしていて着心地がよく、暑い時は、サッと脱いでバッグに入れても、軽くてかさばらない。シワも目立たず、繰り返し洗濯してもくたびれず、徐々に風合いが増している。「コモノリプロダクツ」のアトリエは、「愛知県製綿センター」ビルを奥に進んだ、綿の神様が祀られた中庭の先にあり、ショップは中庭の手前の階段を上がった2階にある。約30坪の店内には、医療用コートがモチーフのジャケットや、「リーバイス605」をオマージュしたデニムパンツなど、男性・女性用の服だけでなく、帽子やバッグ、座布団などが並ぶ。製品に使用する生地は、地元の織物職人と共同で開発し、日本で現存する最古の「ションヘル式織機」で織られる。現代の一般の生地に比べ、低速で織られるため、糸に掛かる力が弱く、丈夫で、柔らかく仕上がるのだ。新ブランドは増え続け、ファストファッションの大型店には服が溢れる現代、最新の機械が導入されているというのに、古びてもよいものが減っていくように、僕は感じている。その現状を傍観するのではなく、千年続く尾州産地の伝統と職人業、約100年前の織機で、長く大切に着続けられる服を、彼らはデザインしている。誇り高く“愛知県のファッション”を、毎日身に着けたい。(神藤秀人)

本文の内容は、『d design travel AICHI』掲載時(2016年)のものです。

  • 愛知県名古屋市中区正木1-13-14 愛知県製綿センター2F
  • 052-339-0720
  • http://commonoreproducts.com/
  • 13時〜19時 火・木・日曜休