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KAKI CABINET MAKERのスツール

2016年1月25日 公開

KAKI CABINET MAKERの柿谷清さんに社内勉強会を開いていただいた後、
30年以上使いこまれたスツールを是非皆さんにも見ていただきたく、店頭用にお借りしています。

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使いまれたスツールは元々が白木だったとは思えない程渋い飴色に変化しています。
スタッフ皆、さぞかし念入りにメンテナンスをしてきたのではと思った程ですが、一切塗装などはしていないそうです。座面の裏のプレートも味わい深い表情に。

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心材と表面の仕上げが異なると、角や小口の部分の仕上げが剥がれてきたりしてしまう場合もありますが、無垢材は傷がついても、割れてもそれを味として楽しむことができます。
長く使われたものを実際に手で触れたり、見たりするとやっぱり無垢材の家具はいいな、と実感します。

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「KAKIの家具の一番のお手入れは、使うこと」と柿谷さんはおっしゃいます。
使っていけばいくほど、木そのものが硬くなり傷がつきにくく、ツヤがでて飴色に変化していくんだそうです。多少の傷は水で湿らせると直ってしまう。
日々のお手入れは水拭で十分です。

「正しく古いものは永遠に新しい」
スウェーデンの画家、カール・ラーションの言葉を思い出します。
時間が経てば経つほど、味わいが増しそのものが生き生きとしてきて、
古くなるのではなくただの経年変化という言葉でも表せない。
KAKIさんの家具はそんな顔をしています。

KAKIさんでは紅松にこだわりを持って、家具製作をされています。
松と言えば節が多く柔らかいイメージを持っていましたが、紅松は美しい木目が特徴です。

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サンプルでお借りしているスツールの座面も美しい木目があらわれています。
300年から500年かけてロシアの寒空の下でゆっくり育つため、美しい木目が生まれるそうです。500年近く異国の地で育った木、その物語だけでなんだかぐっときてしまいます。

KAKIさんが家具作りを始めた当初、日本には伝統的な椅子がなく、
ヨーロッパの伝統的な椅子作りを学ぶうちに紅松に辿りつきました。
ヨーロッパでは、貴族が堅木のナラを用いてデコラティブな家具を使っていたのに対し、
一般家庭では柔らかい紅松を用いてシンプルで骨太な家具を使っていたそうです。

「先にデザインを考えるのではなく、材料を活かしたデザインを考える」と柿谷さんは言います。KAKIさんの家具はヨーロッパの一般家庭の伝統的な手法同様、紅松の特性に従った形で、どこか愛嬌があります。
形を先行させた無理矢理な納まりではなく、紅松という素材を理解した納まりです。

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これは座面が円形のスツール。
3本脚で持たせるために、脚は堅木のタモを用いて、座面には紅松を用いています。
何が適材か考え、部分的に材を変えることもあるそうです。

是非座って、持って、触って、KAKIさんが惚れ込んだ紅松、
KAKIさんの家具そのものの魅力を体感してください。
またKAKIさんの家具は手作業、受注生産なので、もう少し高くしたい、
子供用にもう少し低くしたいなど、多少のサイズ変更も可能です。
詳しくはスタッフまでお尋ねくださいね。

是非愛着を持って長く使って、自分なりに育ててください。

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