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絵のある暮らし

2013年9月6日 公開

「絵を飾る生活って、いいよね。」
どうしてかはうまく言えないけどと付け加え、ナガオカさんは何度もそう言った。その気持ちは、言葉にできないと言うことも含めて、私も共感した。
d art frame の商品を企画したのは、ナガオカさん。発売にあたり、どのような経緯があったかを本人に聞いていた時の話しだ。

ナガオカさんが絵を飾る生活を意識したのは、コンクールで入選した甥っ子が描いた絵に始まる。静岡にある自宅の両親の部屋に、こっそり、その絵を額に入れて飾りプレゼントした。
以前から絵のある暮らしの良さを思っていたが、その時改めていいなと思ったという。
それから亀倉雄策さんがデザインした、1964年東京オリンピックのポスターが手に入り、本格的にフレームを探し始めた。

家具と同じように傷や日焼けの変化を楽しめる素材で、奥行きがあって、表面は絶対ガラス板。さんざん探したが理想の物は見つからない。ないなら作ろう。で、作ってしまった。

家具のような質感を求めたので、枠は木製が良かった。木のことなら旭川工芸センターの後藤さん。相談すると腕の良い職人を紹介してくれた。後藤さんは、旭川の木工職人と外部のデザイナーや売り手をつないで、旭川の産業を盛り上げている人である。
何度かの試作を経て、理想の形に仕上がった。

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最近は、デジタルカメラの性能向上やスマートフォンの普及で、明らかに写真を出力しなくなった。何かと言えばすぐにカメラを向けるが、撮るだけ・撮っただけの画像は、振り返ることなくメモリーカードに溜まり、SNSのタイムラインに流れていく。
写真はそういうものになった。

人の記録、記念、思い出を写す写真。それをフレームに入れることは、写真を正装するような、ちょっと折り目正しい行為に近い。絵や写真を額に入れて飾る暮らしは、自分の生活の背筋を正すような行為かもしれない。

その理由はまず、絵を置くに相応しい空間が部屋にあること。ものは多すぎず、片づいた室内。
飾ったものと調和するかも考えて場所を決める。
次に中に入れるもの。じっくり選ぶ時間も必要で、毎日向き合えるものを選ぶことも重要。
その条件が整って「絵のある暮らし」が始められる。

それは心の豊かさや、ゆとりを持って生きることにつながるのではないだろうか。
そしてそれが「絵を飾る生活っていいよね」と思える理由なのではと、私は思った。

 

絵のある暮らし、d art frame
商品管理部 所千草