D&Department

D&DEPARTMENT ネットショップへ

SIWA1

「SIWA |和紙 ~市川の和紙 その伝統と進化~」

2015年8月11日 公開

山梨店はNVG「SIWA|和紙 ~市川の和紙 その伝統と進化~」を9月6日(日)まで開催します。開催に先立ち、山梨店スタッフは「SIWA」を作る「大直」へぐるぐるを決行しました!

SIWA2

SIWAの工場があるのは、甲府盆地の南部に位置する市川三郷町市川大門。この地は古くから清水に恵まれ、その恩恵に与り千年も昔から和紙の産地として知られています。この地で和紙の製造業を営む「大直」が和紙の可能性を広げる日用品を、山梨県出身の工業デザイナー・深澤直人氏と共同開発したのが「SIWA」でした。

「大直」に到着すると、製品事業部の佐々木さんが出迎えてくれました。まさに大和撫子という言葉が良く似合う素敵な女性です。ご自身の名刺を差し出す前に一旦、名刺をくしゃくしゃにしてから手渡されました。何をされているのだろう?と一瞬ドキンとしましたが、手渡されたのは「SIWA」の紙を使用した名刺でした。「SIWA」の特性を最大限に生かすご挨拶から見学は始まりました。

SIWA3

「SIWA」の生地や縫製に関してのお話を伺いました。
「SIWA」は「ソフトナオロン」と「RPFナオロン(リサイクルペットファイバーナオロン)」の二つの生地があり、それぞれ風合いや使用感が違います。
「ソフトナオロン」は木材パルプとポリオレフィン繊維を原料とし、柔らかい手触りが特徴で、もともと障子紙として既に流通していたそうです。深澤直人氏が「SIWA」のデザインにあたり、沢山の素材の中から選んだのが、この「ソフトナオロン」でした。
「RPFナオロン」は、再生されたペットボトルが原料でポリ約100%という非常に環境に優しい素材です。和紙漉きの技法を施していることから、カテゴリーは「和紙」になるそう。比較的強度が強く、ソフトナオロンに比べてビニールっぽい照りがあるのが特徴です。使っていくうちに柔らかさを感じられる素材。

この二つの素材はシワができたら後戻りできないという特性があり、それをあえて逆手に取って製品化したのが「SIWA」でした。このシワは作業工程の縫製でできる自然な意匠なのです。

SIWA4

今回のNVGではミナ・ペルホネンの皆川明さんなどの著名デザイナーがデザインし、日本の伝統産業である「漆」と「和紙」を組み合わせた新商品「SIWA|和紙×URUSHI」も販売します。
そもそも漆は起毛する鹿皮にしかのらないという性質があります。そのため、「ナオロン」を極細の針のような器具で傷つけ起毛させ、その上に漆を噛ませていくことで、はがれ難く立体的な仕上がりになります。非常に手間隙が掛るこの作業は奈良県の漆職人が手作業で文様を施しています。

SIWA5

「SIWA」の縫製においても、仕上がりの均一さや効率の良さなど考慮に入れ、日々さまざまな工夫や改善策に努めているそうです。誰がやっても同じ要領で縫製できるように基準をしっかりと設けることや、作品となる「SIWA」の縫い始めと終わりが分からないように美しく縫製していくルールづくりなど細かなこだわりがあると知り、その徹底振りにものづくりに対する情熱を感じました。縫製に関する幾つものアイディアは試行錯誤を繰り返され、時には偶然の奇跡で生み出されたりもします。

SIWA6

このようにして、地場産業メーカーがどんどん新しい可能性にチャレンジしていく姿に、今後の山梨の産業を牽引するようで頼もしさを感じました。

NVG「SIWA|和紙 ~市川の和紙 その伝統と進化~」は9月6日(日)まで開催しています。会期中には「SIWA」のプロデュサーの一瀬愛さんを講師に、「SIWA」や市川大門の和紙などについてお話を伺いながら、「SIWA」の和紙を使って封筒を作るワークショップも開催します。ワークショップの模様は追ってブログで紹介いたします。
皆様のご来店、お待ちしております。

 

 

 

SIWA7

 

(D&DEPARTMENT YAMANASHI by Sannichi-YBS)